・ さて私が採用した32名の専任教諭であるが、平均的には「粒揃い」であると思っている。しかし中には「自信過剰の者」とか若いのに「重役出勤」みたいにぎりぎりに門に駆け込んでくる勤務状態がだらしない者もいる。
・ こういうのが一番辛い。もし分かっていたら絶対に専任になどしなかったのにと思う。私が「この人材は良い」と思って採用したら、「採用されることが目的」であって、すぐだらしなくなる輩である。本当に腹が立つ。
・ しかし概して優秀な先生ばかりで私は「自分の眼鏡」にある面では自信を有しているのだ。専任にして後で「腹がメチャ立つ」ような教員も居たが、資質があれば彼らは「徹底的に、徹底的に、徹底的に個人指導」を加える。それは将来を期待している人材だからである。
・ まず「陰日なた」があってはいけない。何時も同じようでなければならない。そして「礼儀作法」だ。なぜこのようなことを言うかといえばこれらの若いエースに「浪速の将来」を託したいからである。
・ 将来の幹部候補というのは誰からも「信頼」されなければならない。私はその頃はこの世にはいないだろう。しかしその「卵を見極め道筋を付ける」のは現時点でのトップの私の仕事である。この私の気持ちが若い世代の教員に分かっているのかどうかはどうでも良い。
・ 10年後、15年後にその時の理事長や理事から「ろくでもない教員が多い。木村は酷いのを採用したものだ」と言われたくないのである。「素晴しい教員集団だな。さすが木村は良い財産を残して呉れたな」と言われたいのである。
・ これからの10年、15年で誰もが「次の教頭先生は文句なしにあの先生ね」と言われるような「玉」を何個も用意して次に世代に引き継ぐのである。まさしくこれは一流企業の重役や社長養成方法である。
・ 大体日本の学校の人材育成方法などは全くと言って無い。欧米とは根本的に異なる。だからどうしようもない管理職が時に多く出現する。従って学校は進化していかない。本校では私は着任以来副校長、教頭、事務長、例外なく全てを私が任命した。今まで居た管理職に辞めて貰って新しく任命したのだ。
・ 誰もが私からの人事の話の時に「目をぱちくり」して信じられないような顔をした。その瞬間まで「管理職になる覚悟」などまったくなかったのである。これは本校だけの話ではない。学校の文化がそうなのである。
・ 組合勢力の強く、人権派と称する一団の中から昇格していく学校文化の中では衆目一致する「次はあの人」というスタイルは有り得ないのである。酷いのになると元組合員でバリバリ校長を甚振っていたような人間がある日突然管理職に指名されるようなところだから、折角管理職になっても改革など出来るはずがない。「校長は昨日まで違うことを言っていたではないか!」と攻められたらそれでお仕舞いだろう。
・ だから一般に教員は「管理職になろうとはしない生態」を持つ。「皆に気を使って」、給料は一般教員とそれほど変わるはずも無く、「時間と責任ばかり」押し付けられて元気を失っていく管理職を見ていて、確かに校長を目指そうと言うのは少しおかしい人間と思われるに違いない。
・ 公立学校ならまだ救われる。それは教育委員会があり、教員の数も多く相対的に偏差値で言えば優秀であるし、「代りは幾らでもいる」からである。しかし私立学校はそうは行かない。ぼんくらの校長や教頭が出てきたら学校が潰れるからだ。
・ 大体校長など管理職の条件は教員の延長線上にあると思っているから駄目なのである。良い教員が必ずしも立派な出来る校長とは成り得ないのである。「別筋」があるのである。勿論立派な教師で立派な校長となればそれはそれで最高であるが、そうは多くない。
・ 現在いる32名のうち26歳以下の教員を除けば(まだ若いから敢えて外す)それでも8名程度は将来期待が持てそうな人材はいる。これは現時点の私の観察であってこれから10年、15年で変化してくる。また全く候補外などと思われていた中から「ぐっと伸びてくる」人も居るだろう。人というのはそういうものだ。
・ 本校のように小さな所帯のところでは誰もが「一騎当千」でなければ戦ってはいけない。本校は「福利厚生施設」ではないし、駄目教員のリハビリ施設ではない。温情で採用し、雇用するなどの余裕は無いのである。「浪速は自分の居るところにあらず」と思えば「粛々」と去って欲しい。
・ 「本校のパラサイト教員」になって貰っては困るのである。そういう意味からいえば3月末で退職して行った3名のうち2名は立派であった。「潔かった」のである。勿論管理職など目指さなくても良い。「生涯現役で教壇に立つ」ことはこの教師と言う職業のみが持てる特権である。
・ 然らば生涯平教師を目指すのであれば最低限学校の方針にベクトルを合わせないといけない。人間というのは悲しい動物で自分は非管理職、なのに同期のあいつは「教頭になった」となれば「心穏やか」とはならないものだ。
・ だから管理職と言うのは誰からも「ライバルだけど立派だね」「あいつなら仕方が無いな」「あいつしか居ないわな」と思われるような人材候補を育成しておかねばならないのである。「ある日突然管理職に」などでは「国は乱れる」のである。
・ 今本校には35名の常勤講師がいる。「本日のブログその1とその2」を良く読んで頑張ってくれたら私は嬉しい。勿論様々な将来がある。公立の教員になって故郷に帰るというのも合って良い。他の私立高校の方が「花開く」こともあるだろう。道は様々だ。
・ ただどこで頑張ろうと教師を目指した以上「志」を忘れてはいけない。「努力と忍耐」しかない。理事長だけの眼鏡に適って専任になるというのは本校では有り得ない。全ての人が観察しているのである。そして絶対基準と言うのも無い。35名の常勤講師での相対基準ということである。