2011年4月19日火曜日

23年4月19日(火)その1:専任教諭への道その1

・ 本校における「専任への道」は比較的「緩やかな道」である。言い換えれば「専任への門戸」は開かれていると言っても良い。その理由は二つある。一つにはこの4年間「生徒増」が毎年の如くあったからである。当然教員の数は増大する。

・ 二つ目の理由はこれが本校の特色でもあるのだが「教員の若返り」が進んでいるからである。これは幾らか説明を加えなければならない。要はベテラン教諭の為に「早期退職優遇制度」を制定して定年前退職を募ったことに伴う世代交代成果である。

・ 所定の退職金に上積みして「セカンドキャリア支援金」の名目で、本校の理事の言葉では「びっくりした」というような大きな額のお金を支給し円満退職して貰った。その分の補充に当然のことながら若い世代の教員を入れたのである。

・ これを同じような年格好のおっさん教員を補充したのでは「何をやっているか」分からなくなる。年功序列社会の学校ではベテラン教員の年収は高いのに加えて退職金上積みまでして辞めて貰うのだから2年くらいで元が取れることでないと理事長の背任行為と言われかねない。

・ ベテランの専任教諭一人で常勤講師二人が雇用出来る。だから本校では相対的に若い教員の機会が多いのである。従って本校に大学新卒の常勤講師が多いのはそういう理由による。今時超就職氷河期の大学生を積極的に採用している私立高校はそう多くはない。私が大学の学生課から公式に礼を言われたりするのはそういう背景があるからである。社会貢献しているのである。

・ 以上の二つの要因があって本校では「専任切符が手に入り易い学校」ということが出来る。確かに言われているように私は専任教諭を「ドンドン」採用してきた。「採用しまくってきた」と言っても良かろう。
・ 数値を上げよう。平成18年12月理事長として着任し、平成19年4月校長兼務と成ったから同年4月1日付けの人事発令から「私の意志」である。要は私の責任で採用したのである。平成18年4月以前は前校長の採用責任となる。

・ 何故そういう表現を取るかと言えば、元来人事採用権限は校長にはない。人事権は学校法人の理事会決定事項であり、それを「理事会を総理する理事長」がその職務権限で行うものであるからである。勿論副校長や教頭先生の意見具申を参考にする。

・ とにかく平成19年4月以来私は4年間で「総計35名の専任教諭を採用」してきた。残念ながら内3名は今年の3月31日で退職した。これについては後述するがそれにしても今朝現在32名の専任教諭はすべて私が意思を示したものである。

・ 管理職を別として、ベテラン専任教諭を含めると、今朝現在58名の専任教諭がいるが、そのうち何と32名が採用4年未満の若い専任教諭である。実に55%となる。先の橋下知事率いる「維新の会」が統一地方選で大量当選し「橋下チルドレン」と言われているが、私はこれらの32名を「木村チルドレン」と言うほど思い上がったアホではない。私の「眼鏡に適った」から採用しただけの話である。

・ 若いと書いたが実際はそうでもなくて幅広い世代から採用した。40歳代で言えば48歳で男女2名。40歳で男性一名の合計3名だけである。今の世の中に48歳で正規職員に採用してくれるような学校がどこにある?!しかし私は採用したのである。新しい職場を探している中年の教師よ、志あれば浪速に来なさい!そして「浪速の中年の星」になって欲しい。
・ 30歳代を見てみよう。今朝現在14名も居る。最も4年前の採用もいるから採用時は20歳代だった教員もいる。女性教員は14名中5名である。最年長は37歳の男性教員である。女性教員の最年長は36歳で一名のみである。

・ 20歳代を見てみよう。24歳から29歳までに15名居る。うち女性教員は4名である。29歳に3名居て内一人が女性である。又採用した32名のうちに前公立の教員だった人は3名、他は新卒か他の私立学校からと言うことになる。

・ 以上のように積極的に採用してきたが前述したように3名の専任教員が退職して行った。「折角掴んだ専任の椅子」を投げ打って辞めていくのだから「惜しい」と思うがこればかりは仕方が無い。惜しいと書いたのは私ではなくて辞めたご本人の立場に立っての話である。

・ 一人は「理想と現実の間で本校での将来を見失った」ということかも知れない。とにかく夢想家に近い「理想家」であった。一人は「一杯一杯」の人だったと思う。少し教師としての資質にクエンスチョンマークという管理職もいた。後の一人は多くは書けないが専任にしたのが「大失敗」であった。

・ 私は「去るものは追わず、来るものは拒まず」である。以上のうち2名は相当慰留したが、考えたらもう本校では「座り心地」が悪くなるだろうし、又新たに3名分優秀な専任教諭が採用できると思えば、必ずしも悪い話ではないと思ったのだ。

・ 本校では専任になるルートは決まっていない。公立教員からすぐ本校の専任になると言うのもあったし、非常勤講師から直ぐ専任というのもある。しかし圧倒的に多いのが、常勤講師経験を経て専任に採用されるパターンが最も一般的である。

・ 常勤講師期間も目安としては最大で3年までと言うラインがある。府下の私立でも同じような形である。3年も頑張って「専任に採用出来ない」のであればそれ以上は学校にもご本人にもこれ以上の無理はお互いしない方が良いと言うことだろう。しかし本校では常勤講師期間数ヶ月とか1年とか比較的短い。

・ 私は4年間を振り返って思う。大体採用時に「ウーン、大丈夫かな」と思った人間はやはりその後もなんらかの形でトラぶっている。私は基本的に優しい人間である。専任を目指して頑張ってくれている教員を見ると「ついつい情に絆されて」、専任にしてしまうクセがある。

・ しかしこれは私の悪いクセだ。これではやはり駄目だなと最近ではつくづく感じている。少し意味合いが違うが「泣いて切らねばならない時もある」と思うようになった。後で後悔するし、第一に生徒や他の教職員に大きな迷惑を与えてしまうからだ。      (その2に続く)