・ 「月間空手道」という専門誌がある。中々品格の高い空手道に関する日本でのトップ専門誌である。「浪速武道館」の完成を取材され大いに感激された編集長の水口氏は私に電話インタビューを申し込んで来られた。
・ 私は今基本的にどのマスコミやメディアからの取材をお受けしないようにしているのだが、この編集長の高揚した「武道館賛歌」に嬉しくなった私はインタビューをお受けした。それが記事になって本になった。何と7月号は「浪速特集」となっているのだ。
・ まさかここまで書いて頂けるとは思ってもいなかったので感激である。まず表紙が素晴らしい。見出しは「浪速躍進」で写真は本校の監督今井謙一教諭が「蹴り」を入れているものである。この先生はとにかく「絵になる男」だ。
・ 120ページの雑誌で本校関連の記事が30ページだからもうこれは本校の雑誌である。私のインタビュー記事も正確に記述していただいていた。まず見出しが気に入った。「文武両道、品格ある浪速武道館を建設」とあった。この品格と言う言葉を使って貰っているのが何よりの嬉しさである。
・ 何と編集長は独自に調査されたのか私の経歴まで触れていただいている。もう「遠い昔」のような気でいたが私が教育界に転じて以来を正確に書いていただいており「恥ずかしながら」再掲して記録に残しておきたいと思った。
・ 続く見出しの文章は以下のようなものであった。“浪速高校の強さを支える一人の人物がいる。大阪府立高等学校の初めての民間人校長として高津高等学校に4年間勤務。30年余の民間企業で培った手法で大幅な現役の国公立大学合格者を輩出させた木村智彦氏である。浪速中学校・高等学校の理事長・校長として改革を推し進め、わずか4年で急速に同校に対するイメージ、外部評価を一変させた。その木村氏に浪速改革第三章の象徴として建設された浪速武道館についてお話を聞いた。”
・ この専門誌が発刊されて1週間後の6月5日に大きな大会があって「空手道部が優勝」した。大阪府高等学校空手道春季大会である。この大会はインターハイ大阪府予選をかねており、これで本校は団体組み手で夏に青森県で行われる全国大会に「大阪代表」で出場できることになった。
・ 惜しくも昨年は惜敗したがライバル校に雪辱を果たした。何より嬉しいのは「浪速武道館」が完成した年に大阪チャンピオンになったことである。「よくやってくれた。」と私は監督と選手を「激賞」した。
・ この間の今井監督の心中を思うと大変だったのではないか。武道館は作って貰った、雑誌にはこのように紹介された。これでインターハイに出場出来なかったらと相当なプレシャーが有った筈だ。しかし彼は結果を出したのである。
・ この「結果を出す」と言うことが素晴らしい。「結果を出してこそスポーツの監督」である。プロ野球でもサッカーでもアマチュアでも同じことである。「監督と言うのは結果勝負」である。学校の教職員も全く同じであって「プロの職業人たるものの宿命」である。「一生懸命頑張ったが運が悪かった」などは言わぬほうが良い。「恥の上塗り」である。少なくともスポーツの監督と学校の校長は「言い訳」はしないほうが良い。
・ 結局今井監督というのは「人柄」だ。生徒や保護者からの信頼は尋常ではない。人柄が良いから斯界の先輩を含めて多くの人に好かれる。それだからこそ「隠忍自重」しなければならない。「謙虚」でなければならない。
・ 私は将来の「日本の空手道の最高指導者」になる人材と見ているだけに厳しいのである。「男の嫉妬」ほど恐ろしいものはない。これから彼は色々と苦労するだろう。それだけに50歳までは「控えめに控えめに」と言っているのだ。そうすれば人が推してくれる。
・私は過日朝学校に出て来るのが遅いので厳しく指弾した。勿論悔しさをばねに頑張ってくれたのだろうが私にとってはかけがえのない教諭である。今後とも精進して頑張って欲しい。この「精進」ということが大切である。
・ 「弓道部」も同じく個人戦で優勝、準優勝しこれまた「大阪代表でインターハイ出場」が決まった。この監督も素晴らしい。今回は団体戦では後一歩で優勝を逃したが「捲土重来」を期して欲しい。
・ 正直ここ数ヶ月弓道部内ががたがたしていたことは事実だ。それだけに弓道部も必死だったと思う。浪速武道館の一角を大きく占有し今や大評判となっている「玄武館」を持つクラブである。強豪は多いが頑張って欲しいと思う。必ずやってくれるだろう。
・ しかし私は「中学校がテニス大会で優勝」したことが殊の外嬉しい。ここまで強くなっているとは信じられなかった。「大阪市中学校春季総合体育大会」において並み居る私立・公立の中学校を倒して栄冠を勝ち取ったのだからすごい。本格的創部4年目の快挙である。
・ 最も昔は中学生が居なかったのだから仕方がないが決勝戦で大阪教育大学付属天王寺中学を「3対2」で下したのだから立派である。私は規約の「校長特別」の枠を使って過日昼休み激励と報奨金を渡したのである。
・ 特別強化クラブと位置づけている「茶道部」の新入部員が大体固まってきた。まだ様子見の生徒も居るらしいのだが私は本日「袱紗手渡し式」を行った。男子がたったの一名だったのが残念だが女生徒は12名も数えた。
・ しかしこれで50名を超える大きな部となった。指導する外部の先生も3人では間に合わないので顧問の先生を呼んで「2ないし3人増やしたら」とアドバイスした。生徒は一生懸命に習って「水屋作業」も始めているらしい。
・ これで女生徒主体の部が「吹奏楽部、雅楽部、それに茶道部」となった。今度の私のターゲットは二つある。一つには「ダンス部」だ。女生徒向けに今日的ダンス部を勧めている。ようやくクラブが発足した。これからだがどのような支援が必要か今考えている段階である。
・ もう一つは「合唱部の創設」である。これは是非ともやりたい。「歌声のこだまする学校」にしたいのである。生徒の歌声が聞こえる学校は間違いなく良い学校である。生徒生活指導面からも効果が大きい。
・ 昨年から本校は芸術分野に従来の美術だけではなくて「音楽教育」も入れた。今年は2年目である。私は過日音楽科の先生と議論を行い私の思いを伝えた。それで本日検討結果の報告を受けた。
・ まず提案は「校内合唱コンクールの企画」であった。土壌を作ろうというのである。その後まず「合唱同好会」から始め、最後に「合唱部」に格上げするという手順である。並行して「外部合唱コンクール」に出ると言う筋書きである。
・ 中々考えてくれており私は案を了とした。「何事もやってみなはれ」が私の考えである。第一線の先生が考えてくれた案だからまずその案を認める。そして途中で軌道修正もあるだろう。それで良いのだ。まず一歩踏み出すことが重要である。
・ 本年度第一回の公道クリーン作戦が始まった。まず第一回目はこの時機だ。自分たちがこの日常お世話になっている駅近くから学校までの道を数箇所に分けて「ごみ拾い」を生徒がしてくれるのである。
・ 始めて3年目になった。主体は自治会、インターアクトクラブに特定のクラブが参加し大体生徒は100名規模である。徐々にこういう行為が高校生を変化させていく。本校の「奉仕委員会」が主体なのだが様々だ。それで良い。実践あるのみ。理屈は後から付いてくる。

