・ 平成22年6月19日に「浪速ふくろうスタジアム」は完成した。ここをメインに使う運動系指導教官とクラブの生徒は大変喜んで使ってくれている。保護者からも高い評価を頂いた。このような施設は「土地が見つかったら」トップが「一気呵成」に進まないと出来るものではない。
・ 「教員と生徒が自分の学校に誇り」を持つことが出来ることの教育的効果は無視できない。例えスポーツをしない生徒でも「うちの学校には大きな校外グラウンドがある」のは嬉しいものだ。
・ 今までは「肩身の狭い」思いもあったろうが、完成後はプライドを持って練習にも身が入ろう。他校を招待して練習試合をするにも今後は気恥ずかしい気もしないだろう。胸を張ってご招待できるはずだ。他校からの評判が良いと聞いて私は嬉しい。
・ 経営者はこういうことの重要性に「敏感」でなければならない。着任以来狭い本校のグラウンドを運動クラブが取り合っているのを見て私は絶対に校外に大きな総合運動場を作ると決めた。そして実現したのである。
・ 「多聞尚学館」「浪速ふくろうスタジアム」「浪速武道館」の3施設に約10億円のお金を遣った。資金の一部を銀行ローンを受けての投資だったが「軽く元は取れている」という実感だ。
・ 借金しても、返済しながら手元資金も貯まりつつあるという状況だから全く心配はない。それもこれも教職員が理事長に付いて来てくれ、一生懸命に「働いてくれた」からである。この「額に汗して働くという感覚が重要だ。恐らく今までの教職員には「学校で教えるということ」が「働く」と言う風には感覚的に結びついていなかったのではないか。
・ 私は職員会議でよく教職員に言うのだが「御堂筋を歩いていても」お金は落ちてはない。「お金は自分たちで稼がねばならない」と。昔苦しかった時代の資料を読んだりすると「神社界の学校だからどこかの神社を一つ売って金を作り教職員に支払え、賞与の削減は絶対反対」などと理事長に迫ったとあったがトンでもない話だ。
・ 今やこういう「ばか者」もいなくなった。宗教法人の仕組みも何も分かっておらず「自分たちの金は一銭たりとも減らさない。金が要るなら理事会が作って来い」というのだから「空いた口が塞がらない」とはこういうことだ。
・ ふくろうスタジアムで気になることが一つあった。それは選手が打ったボールがネットを飛び越えることである。第一号は昨年11月23日私がPTAから寄贈を受けた学校車が被害にあった。
・ バスや来客用の駐車場は右翼側にあるのだがそこには危険を予知して通常の学校では使わない20メートル高さのネットを張った。普通は14メートルである。これだと市販品で安価なのだが20メートルは特注品で高く付くのであるが私は仕方がないと判断した。
・ ところが私の車にボールが「ドスン」と落ちて天井の一部が凹んだのである。直すのに何十万もすると言うから直さないでそのままにしている。ところが左翼側にある某会社の駐車場があるのだがそこにもボールが飛んで行って従業員さんの車を直撃した。
・ この会社の作業場は将来本校が買収する積りであるし大体そのような話になっているのだが、そこに停めている車の凹みは直さないと言うわけには行かないから保険を使って直したのである。
・ ここで私はネットを拡張して対策を取った。しかしこれが結果的に「甘かった」のである。事務の担当も反省しなければならない。拡張の幅を「妥協」したからこの問題は後を引いたのである。
・ 事務の担当は貴重なお金だから無駄にならないように「現場と対峙」しなければならない。現場の言うことをそのまま聞いてしまうとこのようなことになる。間に立つのは私だ。ところがこの学校は教員と校長が対峙して事務が間に入ると言う「奇妙な構図」の学校なのである。
・ ところがまたまたその駐車場の車の被害は起きたのである。野球場が完成してこれで3回も車を直撃して被害を与えたのである。先の対策が全く効果がなかったのである。確かにこの頭上ネットは余り「格好良いものではない」。なければないほうが良いのだが田舎の山の中に有る学校以外では殆ど全ての学校がしている。
・ 野球部の監督からすれば「無い方が野球は面白い」と言うのは当たり前である。又ファウルを捕球できるかどうかがは試合を決定つけるのも事実だ。しかしファウルが外に出て外部の方にご迷惑をかけたら意味はない。車だから良いけれどもこれが人だったらどうするのか。
・ 監督は言ったそうだ。もしネットを大きく拡張したら、場合によっては「ホームラン」級の辺りもネットに当たってファウルになりかねない。確かにらこの「ネットの張り方は難しい」のである。「ウーン」と思いながら私はこの件を数ヶ月の間放置していた。
・ ところがだ。過日またまたファウルボールが飛び越えてバックネット裏側の道路に飛んで行ったという。聞いてみるとその後も頻繁にあったらしい。運よく今までは車に当たらなかっただけらしいのだ。今回は「白い神戸ナンバーのベンツ高級車」の前3メートルのところに落ちたと言う。
・ 私はこの光景を見ていた保護者から直接聞いた。そのお方は顔色が変わったという。もし当たっておれば「大変なことでしたよ、校長先生。若し当たったら、相手はベンツですよ。」と言われるのだ。確かに今までふくろうスタジアムに隣接しているゴルフ場には白い神戸ナンバーのベンツに乗るような人がメンバーさんに多いとは聞いていたがまさか現実になるとは思いもしなかったのである。
・ 私は即刻決断した。「頭上のネットを拡張せよ」と。ところがこれからが神経戦である。野球部の監督は私の原案に対して「あれでは野球にならない。もっと狭めて欲しい」と担当に言っているとの話は耳に聞いてはいた。
・ 紆余曲折はあって私は基本的に優しい人間だから、野球をやるのは監督だと考え、彼の言い分を聞き入れた。しかしそれで球が外へ飛び出たら「元も子もない」のであって原子力安全保安院の斑目委員長ではないが「私はなんだったの?」になりかねない。
・ ネットが完成し初めての練習試合があるというので私はこの6月4日の土曜日にふくろうスタジアムに様子を見に出かけたのであるが、結果的に私が観戦している間に3つのファウルがそのネットに当たってグランド内に落ちてきた。
・ 翌朝監督に確認するとその後は一球も外に出ず、ホームランが5本も出たと言うから新しいネットの効果は一応確認された。私は今「ホッと」しているのである。今後はファウルを打つほうが悪い、ファウルを打たないような打撃コーチをすべきと言ってやろうと思っている。
・ これでほぼほぼ浪速ふくろうスタジアムの問題点は解決したかなという感じだ。後は自動販売機の「泥棒」だがこれは今「必殺仕掛け人」として「策」を巡らせている。絶対に泥棒さんを捕まえてやる積りだ。「待っておれ、泥棒」。