2011年3月29日火曜日

23年3月29日(火)新校舎建設宣言

本校は正式に本日「浪速高校の新校舎を建設する」ことを理事会・評議員会で満場一致で確認した。3月29日はそういう意味で記念の日となった。東北関東大震災があった年の年度末に決定を見た。何か複雑な思いがする。

・ 本日は理事会・評議員会の日であり、会場は新設なった「浪速武道館」を使った。まず内覧としてそれぞれの武道館を観て頂き会議場に移動した。「和室:洗心亭」である。まず錬武館(柔道空手道)、尚武館(剣道)、玄武館(弓道)を内覧した後和室大広間の「洗心亭」に移って座卓の前に座った理事会であった。
・ まず冒頭今回の大震災に対して黙祷を捧げ、会議に入ったのである。1年度の終わりの理事会であり、「23年度予算案が承認」された。多くの重要な案件が上程されたがなんと言っても本日の議事録記載で重要なことは「新校舎建設へGo!」の承認がなされたことである。
・ 私の考えていた予定よりも1年前倒しとなる。本年度の入学者数が決定した後、「今の浪速の体力」からすれば十分対応できると熟慮した上での提案であった。幸いにも各理事や評議員の先生にはすべて賛同して頂いた。
・ この4年間ブログ「校長日記」「新校長日記」それに現在の「校長の視点論点」で幾度となく論じてきた「新校舎建設が遂に具体化に向けて動き出した」のである。「遂にここまで来たか」と言う思いで一杯だ。
・ 今回の東北関東大地震があったから急いだと言うわけではないが敢えて異議は唱えない。元々上町台地の断層帯にある学校であり、「南海地震」「東南海地震」の危険性は何回も論じられてきた地域に本校は存在する。

・ 私の願いはマグニチュード8や9で「倒壊しない強固な建物」を持ちたいということである。特に学校の建物はそうでなければならない。被害があったときに本校は近隣の皆様の大阪市指定避難場所になっており、それだけに「びくともしない校舎」が欲しいのである。

・ 建物さえ残ればいざと言う時、「学校教育は再開できる」。このことが極めて重要である。災害が発生しても子どもたちを学校に呼び集め、教育を再開することは被災された地域や当事者にどれほど「明るい希望の灯」をともすことができようか。

・ 本校は私立高校である。建物に大きな損傷を受けて生徒を収納することが出来ないとなったら「一巻のお仕舞い」である。行政などに支援を頼んだとしても急に「空いている学校や教室」など手に入る訳がない。そのようにリスク管理を考えておかねばならない。

・ 今若い教職員が本校の未来を信じて頑張ってくれている。この人たちの生活の基盤は「校舎」である。何時も私は職員会議で言っていることは「校舎さえあればどうにでもなる。なんとでもなる。」である。ようやく私の4年越しの思いが実現するレールを敷設できた。

・ 概略スケジュールとしては23年中に基本設計を終え、建設に当たって頂ける「ゼネコン」さんを決定する。そして24年度早い段階で工事に着手し出来れば25年度中に全てを完成させる。25年度中だから平成26年3月31日までとなるが早ければ早いほど良い。
・ 基本的に全ての高校の建物を撤去しその跡地に新校舎を建設する。中学校はまだ新しいので心配は無い。ただ「授業しながらの建設工事」だから「工事の方法や順序には工夫」が要るだろう。
・ 問題はボリュームのある高校校舎なのである。建物ゾーンはAゾーン、Bゾーン、Cゾーンと3区分する。Aゾーンは東側に位置し低層建物で一階に管理棟と校舎教室群である。4階建てを考えている。これに伴って新しく既存の東門を拡張し第二正門とする。
・ Bゾーンは現在の南館と同じく現在のテニスコートを横切った「高層建物」だ。8階程度のものになろう。勿論Aゾーン帯とこのBゾーン帯は「L字型」で繋がっている。
・ Cゾーン帯は現在の新館に繋がるもので地平面にテニスコートを3面どうしても取りたい。そして階上が「緩やかな階段方式の講堂」である。果たして何名収容できる規模となるのか。そして屋上に「プール」を設置する。

・ このCゾーン帯の建築物は中学校のある新館や体育館そして武道館と一直線で動線が繋がる。Cゾーンについてはプールを地上に持ってくる案もある。そうすれば「冬場は囲いをしてピロティ」になる。

・ 中庭は極力大きいスペースを残して「学院神社のお社」を大きなものに更新する。本校の「鎮守の杜」である。中庭には大型バスが入れるスペースとしたい。いずれにしてもこの中庭は本校の心臓部であり極めて重要な場所と位置づける。集会や浪速祭のメイン会場でもある。

・ 現在の正門から真正面に新南館すなわちBゾーン帯の高層建物の端には「塔」が必要である。ここに「時計台」が来る。シンボルタワーだから設計者の腕の見せ所である。勿論Bゾーンの建物にはエレベーターホールは東西で2箇所は必要だ。
・ あれこれ考えていると興奮してくる。ようやくここまで来ることが出来た。まず新年度になったら直ぐに旧剣道場と柔道場の直心館の解体工事に入る。そのためには東側の塀に大きな開口部が必要である。工事用車両の出入り口であり、ここはそのまま新校舎建設の資材搬入や工事車輌の専用門である。
・ 腕の優れた設計士を探している。本校の教員の思いを大切にしてくださり図面化してくれる設計者である。コンセプト図面まで纏めて「ワールドテンダー」にかける設計ドキュメントまで作成をお願いしたい。
・ 人材の整備も図った。まず事務室の職員を事務長代理に昇格させて「特命事項」として理事長補佐として学校法人を代表して新校舎建設を担当して貰う。又外部から委託契約してその道のプロをインナーコンサルタントとして採用する考えも決めた。

・  大切なことは校舎を使う教員の意向である。私や理事が教室を使うわけではない。教員の気持ちを優先してやりたいと思っている。このために7名の教員を新校舎建設チーム員として発令し4月1日に結団式を行う。言ってみれば「7人の侍」である。勿論二人の女侍が入っている。

・ 「機能的で美しい、IT武装された21世紀型のシティスクール」というのが今から4年前に着任した時に全教職員に示した私のビジョンだった。4年経ってようやくこの目標が真正面に座って来たのである。私はもう暫くは頑張らないといけない。