・ 昨年は「公立高校の授業料無償化と府立高校の定員増」の影響が心配であった。今年は「私立高校授業料無償化拡大」の影響で全般的には「私学へのフォローの風」となっているが、事態は「本校ではどの程度のフォローの風か」という個別の話になってきている。
・ この期に及んで「総論」などどうでも良い訳で「各論」がどうかということである。管理職朝会が9時35分に終了した。時計を見上げて後25分で公立高校は合格者の番号を各校で掲示するから「今、その準備中だな」と昔の経験で光景を想像した。
・ 私は29日の理事会の資料を作成している。昨年は31日に理事会があったから今日の併願戻りの数値が確定してから1週間は余裕があったのだが今年は時間的余裕が無いから些か忙しいのである。
・ 23年度の生徒数が決まらないと「23年度の当初予算」が作成できないのである。又この入学者数は経営計画に直撃するから本校のように「新校舎建設を計画」しているものにとっては今日は極めて「神経質な日」なのである。
・ 数値は決まらないが黙って何もしない訳にも行かないから私は架空の数値を入れて実は資料を仮に完成しつつある。こういう場合実にパソコンと言う武器は便利この上ない。後で「修正」したり「上書き」したりはいとも簡単だからである。
・ 元も資料作りは全く苦にならないし、どちらかと言えば資料作りに「快感を感じる」方であり、あれこれ纏めながらこの1年間の整理は自分の頭のリフレッシュにも繋がる。とにかく資料で大切なことは「この資料は何を言いたいか」が明確であることが絶対条件である。
・ 資料を作るのが「下手な人」ははっきり言って「頭の中が整理できていない人」と思う。又抽象的なことをいくら書いても意味はない。「具体的」に、そのためには「数値の裏付け」がないような資料は観る気にもならない。
・ 12時昼食。長い間ご指導頂いた入試広報室の顧問先生が今年でお別れになるので「お別れの挨拶」に来られた。元堺市の中学校の有力な校長先生でどれほど本校のために貢献して頂いたことか。
・ 先生は私との4年間が「貴重な経験であり、躍動感があって大変面白かった」と言って頂いた。私は嬉しかった。先生には今後ともご支援いただきたいと入試広報担当の教頭を呼んで「説明会などでは助けていただくように」指示したのである。
・ 男らしい先生で社会との繋がりを持ちたいので何かあれば仕事をしたいと言われ、その場合でも「他の私立高校での勤務はしません」ときっぱり言われた。これでこそ「義に生きる」男の面目躍如たるものがある。
・ 昨年も入試広報室からベテランの先生が現役を去られた。この先生は本校OBで浪速の教師、実に人生の48年を浪速と共に歩んでこられた先生なのだが、」このようにして「世代交代」が進んでいくのだと思う。又私も意図してそれを図っているのだ。そうしなければ若い人々にチャンスが回って来ないからである。
・ その先生が最後に言われたことを思い出した。「中学校に配転になってから教師とは一体何かというものを学んだ」といわれるのである。大変立派な3人の先生の傍に居て、これらの先生のおかげで「自分は教師に初めてなれた」ような気がすると言われるのである。素晴しい。
・ そして次の先生のお言葉が圧巻であった。「教師というには40歳を過ぎて初めて自分は先生かどうか言える」のであって40前の教員はまだまだ「学校の先生」と言うにはおこがましい」と言われるのである。
・ そしてM先生は「教師は良い教師によって学び育つ」と言われた。この二つの言葉は特に若い教員が「かみ締める言葉」だと思う。40前はひよこ、良い教師の恩師を持てと言われるのである。言い方に「迫力があった」。
・ 初の併願戻りの生徒が事務の受付に来られた時間は11時34分だったと事務の女性職員が言う。少し「出足が遅い」のではないかと当初は心配した。しかも今年の特徴は極めて摩訶不思議な現象が起きている。
・ 府立の発表の後入試広報室や事務室に電話が多いのである。内容はほぼ同じで「入学金を29日まで待っていただけないか」というものであった。これは府立高校で失敗し公立の2次募集に馳せ参じるためである。
・ しかしこれを認めれば公立私立の入試システムは根底から崩れるのではないか。何のための併願システムかという根本問題になってくる。一段、二段とレベルの低い公立へと、実際これは定員割れしている学校も多くそこへ願書を出すと言うことは私学併願合格をないがしろにするものである。
・ 入試広報室の方針確認に対して私は明確に「15時までに入学金をお支払いくださるか、あくまで公立狙いならそちらを優先させてください」とお答えするようにきっぱりと指示したのである。
・ 来る当ての無い受験生を29日まで待つことは諸準備の関係で待てないし、15時まで入学金を納めて頂く保護者にも公平性を欠く。これは出来ない相談である。しかしこれは全く今までに本校では経験したことのない現象で私は当惑したのである。
・ 14時25分、入試広報室長が「600名を超えました」と報告に来てくれた。まだ15名程度並んでおられるのでまだ伸びると思います」と言う。私は一つの節目である600名を超えて一安心したのである。分水嶺は600と考えていたからである。
・ しかし又14時40分には620名を超え、まだ並んでおられるのを数えればひょっとしたら630名を超えると思います」と言い直しに来てくれた。私は「ウーン」と言う感じでこの620名と言う数値を受け止めたのである。
・ 実は619名で「平成23年度期首の総生徒数は中学校を入れて2001名」となり遂に2000名を超えたのである。私は感慨に浸ったのである。遂に2000名の生徒数を数えるマンモス校になったかと。同時に「責任感で身が引き締まる」のを禁じえなかった。
・ ところが何とそれでも受け付けに来る生徒の数は増える一方で遂に用意した資料が足りなくなり関係の教職員総出でコピーに入るなどしているのである、数値は遂に670名を超えて信じられないくらいの数に膨れ上がっていったのである。
・ 15時過ぎ締め切った。最終数値は676名であった。すごい数値である。「今年も勝負に勝った」と思う。何の勝負かといえば「自分の行ってきた経営結果」についてである。「併願戻り数は182名で専願と合わせて戻り率は9.6%」となった。
・ 過去経験したことのいない巨大な数値で管理職会議を行い、クラス数は16クラス、新たに担任を1名指名し、教室も一クラス余分に手配が要る事を確認したのである。不足する英語教員は兼ねてより目を付けていた人を急遽夕方に面接して採用を検討することとした。
・ 体育館では「併願点呼」が静々と行われており、新学年主任が緊張感を持ってリードしていた。説明している声は幾分震えているような感じであった。「それで良い」。少し緊張感を持ってやるほうが良いと私は満足した。
・ しかし私学は不安もあるが面白いし、チャレンジグだ。努力すれば結果がすぐ出てくる。震災で幾分疲れていたが元気が戻ってきた。私は70歳まで第一線で頑張る積りだ。この素晴らしい教職員を大切にして共にやって行きたいと強く思った。
・ 少なくとも「新校舎建設」は私の手で図面を描かなければならない。早速16時過ぎに設備担当を呼んで「檄を飛ばした」のである。「急ぐぞ!!」と。明日よりそのための理事会提案資料の作成である。忙しいことを快感に感じるのでればその人は輝いていると思う。今日の教職員は光輝いて見えた。本当に良く頑張ってくれた。