2011年3月14日月曜日

23年3月14日(月)武道館竣工の余韻の中で













・ 昨日の武道館竣工式の「余韻」覚めやらぬ一日であった。もう一日遅れていたら私の性格だから恐らく「中止」していたに違いない。日一日と惨状が明らかになるにつれ胸が痛むと同時に「我が国の行く末」に不安を感じる。
・ 我々の世代は「もう良い、十分好きなことをしてきた。」との思いはある。しかし問題は、若い人々が希望に胸を膨らませてこの国で頑張ってくれるのかどうかが心配なのである。若者の資質を言っているのではない。「若者を巡る環境が余りにも酷い」のである。

・ 国の税収の倍もの国家予算を使い、おまけに半分は国債という借金なのである。今や1000兆円もの国の借金を抱えて国を回転させており借金はすべて若い世代に付回しである。年金、保健すべてが破綻した。

・ 格差が広がり若者に就職さえ無いのが現実である。年寄りが跋扈し金も権限も機会も年寄り世代が抑えて国を好きなようにしてきた。この国の政治には「経世済民」という考えは無かったのである。

・ 自己保身と権益利益誘導に走った政治家は国を変えることが出来なかった。国を滅ぼしたのである。しかし私はいうが国民にも責任がある。私自身、プレ団塊世代の一人として60年間頑張ってきたが、この間のことには国民の一人として痛切に責任を感じているのだ。

・ そして今回の大地震である。自然の鉄槌と言えば東北地方の人々に申し訳ないが日本人全体に「何かを知らしめる自然の大きさ」だと思えないことはない。私は今日の校務運営委員会で「大きく日本という国が変わるような気がする」と述べた。
・ あれほど原子力発電に期待し、問題ないと思ってきたが今回の事故で全く非定常時に通用しないことが分かった。物流も自動車も産業も機能しないことが分かった。極めて単純な自然の摂理の前には成す術がないことが分かった。
・ 我々は今回の災害を契機として原点に立ち戻ることが必要である。自分の身の丈で周囲を固めねばなるまい。自治体や政府に「ねだる」「せびる」ようなことはもう止めなければなるまい。お金を有している層はもっとお金を吐き出す必要があろう。

・ 朝一番に自治会担当が部屋に来て「高校自治会が被災地への支援といって何かを活動したい」と言っていますと言ってくれた。私は大変嬉しくなった。彼らの気持ちを大切にしてやりたいと思った。

・ 本校は22日が「終了式」であるが、何時もは2時間授業をしてその後終了式、ロッカーの移動などがあるのだが私は教務部長との協議で授業は止めて「神前奉告」のあと全員を部屋に戻し少し長めの「校長講話」を入れることにしたのである。

・ まず今回の災害で亡くなられた方々への哀悼の意を込めて「黙祷」をする。その後自然の威力というものを語り、「人間は如何に生きるべきか」について話してみたいのである。勿論1年の終わりであるから生徒に注意しなければならないことは山ほどあるのだ。
・ 昨日一旦決めた「お茶席開き」について、午後13時の時点で「無期延期」とした。相当な思い込みがあったが私は中止とした。道明寺天満宮に電話して宮司さまからお茶の先生にお話してもらうことにした。

・ 力を入れた「洗心亭」であったが、逃げるわけではない。静かに生徒に茶道を教えていくことで十分お茶室は生きてくる。お茶室開きは随分後でその機運が出てきたときにすればよい。

・ 海外修学旅行も11月に予定されているがこれも「変動」する可能性が出てきた。修学旅行をするなとは世相も言わないだろうが「何で海外?」と思われたら生徒が可哀想である。結論を出した訳ではないが柔軟に対応すべき局面が出てくるかも知れない。

・ 中東の紛争の影響でオイル価格が上がりオイルサーチャージも今後上がってくるだろう。それよりも被災地復旧に膨大なお金が必要で、このため「税金」が上がるだろうし、「国民一億火の玉となって復旧支援」となったら海外修学旅行の正当性が崩れてくるのではないかと思っている。

・ 前述したように今回の日本歴史始まって以来の「国難」とも言うべき今回の大惨事を契機に日本という国の国体と日本人というものを変えていかねばならないのではないか。私はおぼろげながらそのように感じるのである。

・ 浪速高校は今後数年は派手なことはせず、ひたすら謙虚に日々を過ごさねばならない。今回の大地震で益々私は「新校舎の必要性」を感じた。しかし一挙には行かない。焦らずじっくりと構えて行くのだ。

・ 多聞尚学館、ふくろうスタジアム、浪速武道館、教育改革の成果「教育トライアングル」は一応完成した。完成した竣工式の前々日に大きな地震が日本列島北部を襲った。列島中部に生きている我々は「運の良さ」を感じざるを得ない。

・ これからは「腰溜め」の時期である。私は昨日の武道館竣工式の喜びと今後の対応について自分自身も大きく変わらねばならないなと考えるのである。何時もそうだが「間一髪」で私は目に見えぬ天に助けられていることを感じる。
・ さてようやく時間が取れそうなので鹿嶋の家に帰って、被害状況を把握し、家の中を整理しなければならない。家は大丈夫みたいだが中は「ぐちゃぐちゃ」らしい。しかし余震が続く火中に向かっていくのは当然だが気が進まない。計画停電も始まるらしく、ご近所にご迷惑を悪をかけては行けないので一度は帰らねばならない。従ってしばらくブログは休みとしたい。