2011年3月9日水曜日

23年3月9日(水)新採用教員研修会

・ 「人は石垣、人は城」、「企業は社員で栄え、社員で滅ぶ」。同じように「学校は教師で栄え、教師で衰退する。」特に私立学校では絶対的に「教師の力が学校の力」に繋がっている。それほど私立の教師は大切なものである。

・ 私ほど教師を大切に思っている校長はおるまい。自分でそう思いながら、自戒して「教師を育てている」積りである。人の成長は「自分一人では無理」である。「親はなくとも子は育つ」は私に言わせれば真実ではない。親や学校の教師が子どもの成長には必要である。

・ それと同じように若い大学を出たばかりの新米の先生が一人で育つ訳がない。育っても「いびつ」に育っては困る。又ある程度年を食って「自分は先生様だ」などと「自分流を全面に押し出してくる人」も大変困る。矯正しなければならない。

・ だからどちらかというと「若い人」が良いと誰もが考えるのだ。若い時から鍛えるのである。企業とて同じことである。しかし年齢構成は重要であり、若い人ばかりではこれまた育ち憎い。従って「青・壮・熟」のバランスが必要である。

・ 今府内の私立中高で本校ほど「新採用教員研修会」が活性化している学校はあるまい。この方式をやりだして既に3年が経過した。ますます内容が充実してきている。嬉しい限りである。昨日、今年の1年研修発表会が行われた。
・ 正式には「専任教諭採用後の新任研修」と言って「採用後1年間の試用期間」に経験した業務についてレポートを全教職員の前で発表するのである。今回は9名の新人である。今時一度に9名もの専任教諭すなわち「正職員」を採用する学校は日本全国そんなに多くは無いだろう。
・ 「専任になりたければ浪速に行け」ということである。生徒急増と新たな人事施策で「ベテラン教諭」が専任教諭のポジションから「嘱託専任教諭」に身替りすることで「若者の専任職員への雇用機会」が広がったのである。
・ いずこの学校も正規職員と非正規職員のバランスについては頭を悩ませていると思う。従って「有期限の専任教諭」とか「専任講師」とか「何のことかいな」と思うような「新しい職位」を考え出して当てはめたりしている学校もある。

・ その気持ちは分からないでもない。特に大阪府は橋下知事の進める「教育改革」で私立高校授業料無償化施策などで大変動しており、これは私立高校の経営に爆弾破裂的な影響を与えている。

・ すなわち従来の経常費補助金は私立学校経営者に対してのものだったと言って、今度は生徒一人当たりの補助金に切り替わった。これは「生徒獲得競争」を促すものとなり、そうすれば生徒を集められなかった学校は補助金が減って、従来の「護送船団方式」で助かった一部の私立学校を魚雷が直撃することになるからである。船が沈むのである。

・ 学校経費の90%は教職員人件費が占めており学校経営と言うのは完全な「労働集約型産業」なのである。だから多くの有名企業がやっているように比較的人件費コストの安い非正規職員を雇用することは経営の要諦であった。

・ 1年契約の常勤講師や非常勤講師は経営の波を上手く納めてくれる「緩衝材」であったわけである。従って専任教諭を保有するよりは極力常勤講師や非常勤講師を充当したいと考えるのも分かるのである。すなわち生徒数の変動に対応しやすいのである。

・ しかし私は100%とは言わないが極力「専任教諭が望ましい」との考えは変わらない。身分が安定すればこそ「良い仕事」が出来る。だから積極的に一度に9名もの専任教諭を採用したりしているのである。今、研修中が3名もいる。

・ しかし9名の先生方、皆さん立派であった。勿論中には30台半ばのベテランと思われる先生も居て、大学新卒ばかりではないのだが、それぞれが「浪速の教師としてやる気を見せてくれている」ところは嬉しいものだ。

・ 「頼もしい」と私は感じたのである。そう、頼もしい先生でなければ駄目なのである。私の判断基準は「頼もしい先生になってくれるかどうか」である。たくましいではない。「頭も体も心も頼もしい先生」が欲しいし、そのように育って貰いたいと強く念願している。

・ これらの先生方の発表を聞きながら私は自分の「眼力を誇りたい」とも思った。勿論経験不足からまだまだ努力を要する教員はいるが大切なことは「本校で歯を食いしばっても頑張っていこうとする覚悟と決意」である。これさえあればどうにでもなる。
・ 皆さん、発表はレジュメを一枚用意していたが全ての人が「パワーポイント」を使っての「プレゼンテーション」だから格好良いこと、極まりない。最早学校の教師たるものパソコンが自在に扱えないと務まらない感じになってきた。
・ 私は最新鋭のパソコンを常勤講師以上に配布した先見の明をも誇りたい。とにかく本校はITに強い先生が多くこれは何事にも代えがたい財産である。今後とも「IT武装した学校を標榜」しながら進む。

・ これは私がIT好きだからではない。極力事務処理はパソコンを使って迅速に処理し、「時間の余裕を生徒の為に向ける」ということである。職員室の机に座って、ただパソコンに向かって何かしているだけの先生では学校の先生ではない。

・ 知人の学校の先生にも「IT遣い」がいるが、この先生など寝ないで120%にパソコンを使いこなしている。今やベテランでITが使えないと若い先生の協力を仰ぐだけではスピーディに仕事がはけるわけがない。退場するしかなかろう。

・ 来年度も多くの先生をまず常勤講師として採用する。正式には18名もの常勤と4名の非常勤講師の先生である。内「大学新卒が8名」もいる。大切に育てていかねばならない。これらの22名の方々にお会いするのが楽しみである。このうち何名の先生が本校の専任教諭に採用されるだろうか。本校に採用される教員は下記の「誓約書」を出して貰っている。

                      誓 約 書


学校法人 大阪国学院

理事長 木 村 智 彦  様



私は、職員として本学院に採用されるに当たり、諸法令に従うのはもとよりのこと下記の事項を誓約し厳守履行いたします。
                         記

1 本学院の建学の精神を理解してその具現に努め、就業規則、服務に関する諸規則及び上司の指示に従い誠実に勤務すること。

2 校内において一切の政治的活動を行わず、本学院職員としての信用を失う行為のないことを誓い、職務上の秘密を守り、日常、職務に必要な研修に努め、その勤務に当たっては神社神道を建学の精神とし、敬神崇祖を教育の根幹として、浄・明・正・直の心を養うことを念頭に置く本学院の教育方針に遵って教育を行い、本学院の職務に専念すること。

3 学院の必要がある場合には、配置換並びに勤務時間、勤務場所及び職種の変更があっても異議のないこと。

4 故意又は過失により学院に損害をかけたときはその責任を負うこと。


                                 平成   年   月   日


                             氏名                   ○印