・ 私学にとって併願合格者は元々公立志向の強い生徒だから後期試験に不合格だった生徒は公立の第二次募集に走るのではないかという思いは当然ある。確かにそのようなことが昨日の朝の時点では電話問い合わせで数件あったのも事実である。
・ 制服採寸して、もし公立の2次募集に合格したら「制服代は誰が支払うのですか」と言う意味不明の電話もあったという。しかし一方では不合格になった生徒の保護者は「第二次募集には走らないと思う。意地でも良い私学に入れて公立合格者に負けないように頑張らせようとするのが親の気持ちだ」と指摘する人もいたのである。
・ 結果的に本校の数値は想定以上の戻りになって入学希望者が膨れ上がっている。これは公立2次募集に走らなかった生徒である。併願先の浪速高校に戻って来てくれたのである。有難いことであった。
・ ここに詳細な入試広報室の分析データがあるが、冷静に観察してみると「傾向は変わっていない」。専願は授業料無償化拡大で約倍増したが「併願戻りは固定化された公立併願先とその高校の倍率に左右されるだけ」で戻り率は結果数値の意味しかないのである。
・ 私は今更ながら学校社会の「保守性」というか「伝統」というか「価値観」というか「固定化した神話世界」は簡単には打ち崩せないことを改めて思い知ったのである。「学校のアイデンティティ」を変えて行くには相当の汗と血を流さねばならないことを思い知った。しかし徐々に変わりつつあることも同時に実感している。間違いなく「浪速は成長している」。
・ いずれにしても「今年は終わった」。今日からは「来年度の準備作業」となる。その前に私から全教職員に「確定クラス数」を発表するのが本校の「慣わし」となっており9時に「職員会議」が職員室で行われた。
・ 私は先生方に「慰労の言葉」と「感謝の意」を捧げ、「高校新1年生は16クラスで構成」する旨の発表をしたのである。生徒総数は676名だから単純計算で一クラス42名となり極めて上手く纏まった編成とすることが出来た。この辺にも私のツキが見て取れる。そして本日最終的に新1年生の担任の先生を正式に発表した。
・ 併願合格者は「物品販売」に登校してくる。「教科書」「かばん」「靴」「運動靴」「辞書」などである。勿論学校が販売するのではなくて出入りの業者さんが本校に出向いてきて販売をされるのである。本校は場所を貸すだけである。
・ 午前が併願合格者で午後からは専願合格者である。心配していた制服もお店の努力で何とか間に合うらしい。私は生徒の顔を観察したが一晩明けてどの顔もさっぱりしていた。入学式では十分激励してやりたいと思った。
・ そしてこの日、「教科主任会議」「学年別新担任会議」「教科会議」「新科類別担任会議」「担任以外の分担会議」が次々と開かれる。これは中々上手いやり方で「一日で来年度の新体制を決めてしまう」という極めて「効率的な方法」である。
・ 言い方を変えれば学校の「縦串し、横串しを通す作業」である。従って本日は4月から新しく勤務される常勤講師の先生方も登校され、自分の所属学年、分掌などが決定される。加えて「部活動顧問」についてもご意向を確認しながら決めていくのである。
・ しかしここで気をつけなければならないことは「教員が教員の手でやると」そこには「生徒への視点が失われる危険性がある」ということである。特に「持ち時間や学年渡り」などは気をつけておかないと行けない。・ 即ち「教員負荷均等論」が出てきてとんでもない「教科時間割分担表」などが出て来たりするからだ。とにかく教員は「持ち時間平等論」に異常にこだわるところがあるから要注意である。しかしもう浪速ではその心配もない。
・ 私は今日みたいな日は特段の用なしの日で別の仕事をすることになる。教員の邪魔をしたくないのである。従って自分でなければ出来ない仕事に集中した。即ち29日の理事会資料を完成させた。
・ 「教員が出来ない仕事が自分の仕事」である。「教員では決められない仕事が私の仕事」である。「校長の仕事は物事を決めること」である。理事長・校長と教職員の仕事は根本的に異なる。異なるから良いのである。この単純な理屈が分からない勢力が時に存在するから学校は「ややこしくなる」。しかし4年経ってこのような教員は本校にはいなくなった。
・ 特に私立学校教員は「教育公務員」ではないから余計に「経営側の権限と教員の権利を峻別」しておかねばならない。この点を混同すると自分たちが経営者と思って誤解する羽目になるのである。
・ 私学経営者の3つの権限は「教育目的設定権」「人事権」「施設設備管理権」だと思う。特に私学は「建学の精神」があり、100年も前の精神が生き続けているのである。それを後から入ってきた人間が「あれこれ」言っても「意味の無い」ことなのである。嫌なら去るだけの話である。
・ 入試広報室の派遣の女性職員を4月1日から本校直採用の常勤職員としたい旨、本人に面談して意向を確認しその場で決定した。極めて能力の高い人で責任感も高く、良い人材を確保できたと大変喜んでいる。この職員も今後は賞与一時金が支給されるし昇給もあるから生活基盤の安定に役立つのではないか。このような決定は当然だが人事権を有している理事長しか出来ないことなのである。