2011年1月22日土曜日

23年1月22日(土)中学校入試を考える


一次A試験合格発表


一次B試験合格発表

二次試験合格発表
・ 高校の浪速志願者状況は大変よく分かったが校長は浪速中学のことをブログに書かないではないかという電話を知人から頂いた。確かに中学募集は戦略性が高いために積極的にはオープンにしていないのだが、別に隠す気はない。

・ 尊敬する某私学の理事長校長先生は大変な教育理論家で高い見識をお持ちのお方であられるのだが、「木村さん、中学校は極端に言えば私学と言えども授業料無償でも良いではありませんか」と言われたことが頭に鮮烈に残っている。すごい発言である。これ以来私はこの先生を尊敬している。

・ 又この先生は特別な中学校ならいざ知らずまず普通の中学からスタートして徐々に高めていく方法しかなく、そのためには「数ではなくて質」ですよとも言われた。私が「当面3クラスが目標」ですと申し上げたら「ウーン、2クラス80人もありますね」と答えられたのである。

・ 今改めて考えてみると本当に有難く親身になった後輩へのアドバイスであったと思う。この通りであった。平成18年暮れも押しせまった12月22日に理事長に就任し、翌1月に着任した。その年4月までの間徹底的に学校を分析したのだが、とにかく当時の浪速中学校の実態に驚愕したのである。平成19年4月中学校校長を兼務し、まず最初に私は中学校改革に着手した。

・ 一刻も停滞することが許されない危機的状況で、即刻名ばかりの「中高一貫」を解体してゼロからの出発を図った。このときの中学1年生が今年浪速高校を卒業する。翌年の平成20年男女共学中学校に移行し、2年待って平成22年には関大グループに入り、関西大学連携浪速中学校とした。毎年毎年大きな変革をしていったのである。

・ 結論から言えば33名、70名、105名、120名、121名と4年連続で新記録となる生徒を確保出来、そして今年23年度入試である。本年4月に入学する中学生の数は122名と実に5年連続で新記録となったのである。たった1名ではないかと言われても記録は記録だし、正直これ以上生徒を増やす気はない。

・ 詳しくは書けないが実は「生徒の中身」が変わって来ており、実に将来が楽しみなのである。間違いなく関西大学の名前が効を奏している。したがって今年は関大コースが60名、特進コースが62名で出発することとなったのである。

・ クラス編成は昨年まで3クラス体制であったが今年は4クラスとし、一クラス30名の「少人数展開の発展別授業」をより徹底することとした。すなわち伸ばす子は伸ばし、遅れつつある子は徹底的に引き上げるということである。

・ 教員手配などコストがかかるが「今が胸突き八丁」と心得、頑張ることとしたのである。高校から教員を回し中高一貫の体制となるようにも配慮したいと考えている。このようにして中学校のレベルが上がってくると間違いなく浪速中学校は難関中学校に育っていくと思う。道のりは決して平坦ではないが必ず可能である。一歩一歩「坂の上の雲」を掴んでいく。

・ そのためには今中学校の規模を誇らないほうが良いという考えに到達したのである。そして浪速中学校の生徒が浪速高校に進学し、良い成績を上げてくれるようになったら波及効果で学校全体に良いムードが漂うだろう。


・ しかしそれにしても5年連続新記録というのは良くやってくれたと思う。一次A、一次B、二次と3回も試験し採点し毎日毎日緊張する日々であったがようやく解放される。募集活動を含めればまさに1年間の長丁場であった。経験した人間でなければこの辺の気持ちはご理解頂けないだろう。まさに胃が痛むのである。

・ 入試広報室は今年の成果と活動結果を分析し、来年度に備えて欲しいと指示したところである。中学入試は高校入試とは異なり、より塾との関係や戦略性が問われる。特に義務教育中の子どもたちであり、対応には規制があるため、勝手に公立小学校に顔を出すというわけにはいかない。

・ 元来公立中学校に行けば無料であるのに、何故高い授業料を出してまで私立中学に行かそうと保護者は考えるのかが分かっていないと中学校の経営をやってはいけない。ここがポイントである。学校のことが分かっていない人は簡単に入学者は何名とか聞かれるが「偏差値輪切り」の中学はそう簡単に経営できるほど生易しいものではない。

・ 又「教育内容の発信」が重要である。やっていることはどこにも負けていないと自負しているが世の中の保護者はそれほど時間に寛容ではない。急いでおられることも事実である。従って「如何に早く情報を入手し先手を打つ」かであろう。

・ 「浪速ふくろう奨学金制度」も理事会の承認を得て整備した。結構大きい金額でファンドも組んだ。これらを有効に活用して一人でも優秀な小学校6年生を如何に集めるかである。それには保護者の信頼を得なければならない。

・ そして一次A試験の専願で満杯になるようにしなければならない。今年は専願だけでは定員満杯にはならなかったが、何と驚異的な粘りを示して一次Bと二次で優秀な生徒が来てくれて結局122名となったのである。入試広報室は大変に頑張ってくれたと高く評価したい。プロの仕事は結果でありあくまで数値である。「頑張りましたけど駄目でした」は世の中には通用しない。しかしまだ数値へのこだわりがない。

・ 私は事務長と入試広報室担当の教頭に指示して入試広報メンバーの体制を強化するように指示した。人事は調子の良いときにこそやって効果があるもので下り坂でやるのは支持率の下がった時の内閣改造くらいだろう。
・ 入試広報業務は高い専門性が要求される「専門職」である。教諭が順番に片手間でやるようなものでもないと予てから考えていた。プロを養成しなければならない。そういう観点から現在人材を募集中である。来週になったら朝日新聞と読売新聞に求人広告も出すことにしている。
・ 相当優秀なお方であればすぐに昇給を考え、正職員に採用しても良いと考えている。さわやかで行動力のある営業マン的人物を求む。女性と書くと男女雇用機会均等法の精神に触れるからそれは規定できない。男性でも女性でも仕事の出来る人が欲しい。まあそうは言っても最後は「お人柄」であることはどの職業でも同じことであるが。