・ イヤー、寒い日であった。夕方のテレビでは今年一番の寒さだと報道していた。「しばれる寒さ」とはこのような寒さのことを言うのか。加齢と共に寒さに弱くなってきた。今日は浪速中学1次B入試日でまだ暗い中から塾の先生方が本校の校門近くで塾の旗を持って自塾の生徒の激励に立ち会っておられるのである。
・ 私は何時もながら塾の先生方の献身的な姿勢に頭が下がる。私立中学受験というのは正直言って塾の先生方がイニシアチブを持っておられる。公立小学校の6年生に進路指導など基本的に有り得ないからである。だから保護者も塾の先生の指導を頼りにされているのである。
・ 並行して午前10時に昨日行われた中学入試1次A試験の合格発表が行われた。これより1時間半前の8時30分からは中学1次B試験が始まった。昨日も今日も全く問題ない試験開始であった。
・ 昨日のA試験では一名の欠席者もいないことは昨日のブログにおいて言及しているが1次Bにおいても例年よりは欠席者が少なかった。元々1次B試験というのは分かり易く言えば本命の一次A受験校のバックアップ、すなわち滑り止め的な学校を選択して来ているのだが数の多さと共に欠席者も少ないというのは本校にとって喜ぶべきことである。
・ 私は本年度入試から本校を連続受験する場合は受験料2万円を2回目は半額にしますと軽減策を講じた。少しでも受験生への応援歌になればという思いからである。これも効果があったのかB試験の受験生が特に関大コースで増えていた。
・ 私立中学の受験というのは実に細やかで様々な配慮がなされているのだが小学校6年生の受験生は二日間に亘って3科目から4科目を神経をすり減らして受験するのであるから、厳しいものだ。1次Aで合格が分かっておれば恐らくB試験はパスするのが通常の感情だろう。
・ ところがどっこい合格発表は午前10時でB試験は8時30分に開始されるから受験生はやはり一生懸命に取り組むように仕組みが出来ているのである。そういう中で数名の欠席者は何らかの形で昨夜中に1次A試験の結果の感触を掴んでいてBをパスしていると考えるほうが一般的である。
・ 最近は午後受験というが流行ってきている。受験生の負担軽減だというのである。本校も今年時間をかけてこの方式の得失を検討するように入試広報室に指示している。そうすればAの発表の時間も午後1時からということになるのか。採点業務が遅くなるなー。
・ しかし合格発表の瞬間は何時もの光景が広がる。喜びに浸り万歳し喜色顔面とはこういうのであろう。そして携帯電話を出して恐らく家で待つお父さんやお祖母ちゃんに電話をされているのであろう。
・ そして既に用意されている保護者は入学納付金を納めることになる。再度出直して来るのは面倒くさいと言って直ぐに支払って親子は手を繋いで家路に急ぐのである。恐らく今晩の夕食はどこかのファミリーレストランで家族打ち揃ってお祝いになるのだと思う。
・ 支払い期限は明日の16時までである。一次A受験の場合、大体直ぐに支払って楽になるのが普通であるが明日夕方ぎりぎりまで待っているご家庭もある。一次Bの結果待ちとか両てんびんにかけてどちらを選ぶのかという悩みもあるのだろう。
・ 納付金は本校の場合21万円であるのだが事務室はこれを間違いなく受け取らねばならない。過不足があってはならないのである。一枚一枚数えて領収書を出す。袋毎受け取って後で一枚少なかっただとか1枚多くあった(こういう経験はない)があってはならないのである。
・ そして私立中学校の場合は第2次試験日を大体各校組む。本校は少し間が空いて1月20日となる。これは拾いこみが目的というよりかAもBも失敗して行くところがなくなった生徒に受験校を確保させてやりたいという私学の精神である。本校でも例年数名の受験生が来られる。
・ これも変わった状況が時に現れる。どうしても浪速中学に入りたいと言ってA,Bと連続して受けるのは一般的だが最初から2次試験の願書まで出している生徒がいるのである。何回受験しても合格点に届かないと合格できないのだが3回連続受験すれば一回くらいは合格ラインにひっかかるか、学校も「それほど入りたいなら」と特別配慮を期待しているのかどうかは私には分からない。しかしこういう話は嬉しい。
・ 本日のB試験の合格発表は明日の朝10時であるがB試験の受験生は中には見に来ない生徒もいるのである。B試験が終わって家に帰るまでには昨日受けたA試験先の合否が分かっているから仮に合格していたら本命のA受験校に進学するからB試験の合格発表などどうでも良いのである。
・ 学校からするとB試験を受験した生徒はいくら合格としても本当に来てくれるのか、分からないというのも私立中学受験の特徴である。B受験に来た子どもがAでどの中学を受験したかはさっぱり分からないし、合否の結果も分かりようがないからBの合格発表はせん無いものがあるのも事実だ。
・ 従って中学受験にも「戻り」という概念が出てくるのである。基本的にBからの戻りは期待できない。又流れもそのような傾向である。激しい生徒獲得競争にある訳だから1次Aの合否ラインを下げて生徒を取り込もうとするならば勝負は1次Aで終わるのである。だから一次A試験で受験生を集めないといけない。戻りを期待できなくなっているのは高校受験と全く同じである。
・ 併願人気中学校は危険なのである。専願人気中学校を目指さねばならない。A試験は専願試験、B試験は併願試験と区分できる。1次A試験の受験生を増やさねばならないが、そのための道は厳しくてまず併願人気校から進化するのだろうと思う。本当にややこしい時代になってきた。しかしこの辺の些か興奮する仕組みの面白さは私学の醍醐味なのである。私学は面白い。嬉しいことは今年の入試で合格を出した生徒の学力が相当高いことである。昨年平均を大幅に向上させている。これは楽しみになってきた。
