2011年1月14日金曜日

23年1月14日(金)高校3年生を送り、中学校応募状況を考える

・ 今日は一斉朝礼の日であった。寒い一日であったが中庭に全員勢ぞろいして朝礼を行った。本日で高校3年生は学校での授業やまとまった行事はなくて個人対応となる。後は2月26日の卒業式を待つだけとなった。明日からは大学入試センター試験も始まる。
・ 朝礼の後自治会主体で「高校3年生を送る会」というのがあってまず3年生の代表が後輩に対して「バイバイ」の挨拶をする。その後在校生代表が壇上に上がって簡単な送辞を述べる。その後は全員で拍手をしながら最後の教室に戻る3年生を送るのである。私はこの行事が好きである。感無量になってくる。明日から校内は3年生が居ない分校内が少し寂しくなる。

・ それにしても送る段になるとこの学年の数の多さに今更ながら驚くのである。15クラス598名も居るのである。大部隊であった。この学年は20年度入試で入学してきた生徒で、19年に着任した私は初めて本格的に入試説明会からすべて校長として取り仕切った最初の学年である。言ってみれば学校PR説明会、入学式とすべてに絡んでいるのである。それだけに思い入れは大きいものがある。当初は確か600名を超えていたが卒業させることが出来たのは最終的に598名となった。

・ この学年は本当に経営改善にも大きく貢献してくれた。何しろ600名もの生徒数だから学校への帰属収入(生徒からの納付金と大阪府からの助成金の合計)への貢献度は高く起死回生の一発であったと私は思っている。有難かった。それだけに彼らに間に合わすべく「多聞尚学館」「浪速ふくろうスタジアム」「武道館」と建設を急いだのである。残念ながら武道館は間に合わなかったがこれも彼らの貢献度は高い。


・ 本当はこれで今日のブログは終わりたかったが以下のことを書かないと木村は逃げていると言われかねないと思った。都合の悪いことには触れないと思われては心外である。それとは今朝の新聞記事である。府内の私立中学校の応募状況がすべて明らかになった。残念ながら浪速中学は数値では今一歩の状態であるが良い粒が揃っている。心配は全くしていない。
・ ところで昨日高校3年生の「卒業判定会議」があり、高校教頭の司会で粛々と学年主任の説明が進み満場一致で598名の卒業判定がなされた。立派な判定会議であった。598名のうち浪速中学校からの内部生は32名である。5.4%に過ぎない。今から6年前の浪速中学校の入学者は男子ばかりで一クラス30名程度であったのである。辛い時代であった。



・ 5年前に着任した時にこれらの内部生は中学2年生であった。彼らは最後の中高一貫制度の生徒であった。やんちゃの子も居たが全員私は可愛くて大切にした積りである。今の高校2年生の内部生からは中高一貫を止めた初年度の生徒であり中学校は高校と分離したのである。「新生浪速中学校」である。
・ 着任した最初の私の大仕事がこの「中高一貫の解体」であった。解体というより再編といった方が良いかも知れないがとにかく数年にわたって浪速中学の中高一貫制度は結果として生徒を集められず苦労していたのである。私は動き回って浪速中学校の体制強化を図り、てこ入れをした。

・ その結果はH19年が70名、20年が109名、21年が124名、22年が122名と来たのである。昨年からは関西大学と連携し「関西大学連携浪速中学校」としたのである。そして今年の23年度である。今まで私はブログで今年は苦戦していると書いてきたが前述したように今朝の朝刊各紙で府内私立中学の募集状況が明らかになった。

・ 本校の理事や評議員、保護者、同窓生、関心のある読者は食い入るようにその記事をご覧になっているに違いない。又浪速中学校に関心のあるお方や木村個人の関係者は固唾をのんでこの記事を見られているだろう。これらの方々にこのブログで説明しておかねばなるまいと思って書いているのである。


・ 心配はご無用である。「良く戦っている」とお考え頂きたいと思う。完全に地域差と実力のある先行グループとの2極化が明確になってきた。数値が色々出ているが肝心なものは初日の試験における受験者数である。これがほとんどすべてを支配する。後期とか2次試験とかの数値はすべり止め的であり人気のバロメーターではあるが大勢には影響はない。

・ 公立中学の教室が余っているのに大金を払って私立中学へ行こうというのは間違いなく大学まで考えた進路保障の問題がある。従って偏差値が志望校を決める大きなファクターとなる。そういう見方が重要である。又私立中学同士では地域差の問題がある。中学1年生といえばまだ子ども、子どもしており遠距離や2回も電車を乗り換えるような学校は親も基本的には望まないからである。今年の結果も南部地区は一部を除いて厳しい数値を示している。

・ そういう考えで行けば私は一つの基準として南部では一私立中学100名というのがボーダーラインと言えるのではないかと考えているのである。最低でも100名おれば3クラス編成となって教育効果も高まるし経営貢献も期待できるのである。

・ そのようにしてみてみると本校は丁度100名でぎりぎり頑張っていると言えるのである。やせ我慢で言っているのではない。100名中学生を集めるというのは実は大変なことなのである。数年前まで本校は数年に亘って30名程度しか集められなかったことは既に触れた。

・ ちなみに共学私立中学校は府内に44校ある。このうち「完全勝ち組」と私が勝手に定義すると順不同であるが大阪桐蔭中学、開明中学、関西創価中学、関西大学中学、関西第一中学、関西大学北陽中学、近畿大学付属中学、金襴千里中学、清教学園中学、清風南海中学、同志社香里中学、桃山学院中学くらいで12校程度である。殆どが大学の系列付属中学校である。後に続くのが本校を含めて10校程度が勝ち組みに入ろうとしのぎを削っているのである。まさに100名前後のボーダーゾーンにある学校が勝ち組に入ろうとうごめいているのだ。

・ 失礼だから名前は挙げないが50名以下の学校は二桁台もある。40名の募集で数名に志願者とか悲惨な例もある。我々は決して先行する中学校と教育の中身については負けてはいないと思っているが、再生した浪速中学はいまだ2年目で結果が出ていないからこのような結果になる。実際は「外部模試でも上位にランクする成績を上げている」のだからもっと評価して貰って良いと私が言えば、昨日の民主党大会の管総理みたいになるから言わない。しかし情報発信する必要性を強く感じた。

・ 私立中学受験模様は厳しいバトルの中にある。志願者が募集人員の半分にも及ばず、又数名しか志願していない私立中学の経営者や校長の思いを忖度すればわが身に置き換えて見たとき身が震える感じがする。それを私は昨日の職員会議で全教職員に話したのである。高校専願入学者を増やすためにも浪速中学からの内部進学者の持つ意義はますます大きくなってきている。頑張って行こうと。
・ 物事には「先物買い」という言葉がある。間違いなく本校は先物買いの対象である。自信を持って頑張っていく積りである。株価はまだ低いかも知れないが今こそ「買い」である。絶対に株価を上げて見せると私は強く思っているのである。