2011年1月17日月曜日

23年1月17日(月)高校の国際化、今こそ

中学入試が終わった。今日は一次Bの合格発表日であった。午後から行われた校務運営委員会で私は関係者を慰労し次は高校選抜試験に万全を期すよう指示をしたのである。特に今年からは相当事務処理にITを入れているのでリスク管理についても言及した。中学入試結果には十分満足している。特に中身が相当レベルアップし充実してきた。楽しみである。


 
中学入試が無事終わり首尾については満足していると入試広報と中学校サイドを慰労し、合わせて高校受験の準備に万全を期すよう指示をしたのである。
・ 「若者の内向きに企業苦悩」「半数が海外勤務敬遠」「競争力低下懸念」と今朝の読売が伝えている。要は日本の若者の内向き志向に企業が頭を抱えているのというのである。まったく同感である。円高による製造業の海外移転や貿易自由化の進展から海外で活躍できるビジネスマンの重要度が高まっているのにも係らずこの状況は危険である。国を危うくする。



・ 海外への留学者も減ってきており、グローバル企業でも海外勤務はいやという若手社員が増えてきているというのだ。これでは国際競争力がなくなっていく。楽天は北京で採用面接をしたら一流大学生が中心に学生が集まり、昨年には中国人の新卒者を15名も採用したという。ビジネス戦略として海外での売り上げ高比率を現在の数%から7割近くまで高める計画という。
・ 日本の若者がぼやぼやしていたらそのうちに日本の企業の採用者は外国人が占める世になるのではないか。楽天の三木谷会長は「近い将来幹部の半数は外国籍」とまで言い切っている。既に新卒採用の1/3が外国人であるローソンは「前向き、ひたむきさは日本人学生より上」と高く評価しているらしい。これが私には悔しい。とんでもない話である。


・ 大手石油元売りでも海外勤務への拒否反応が強いという。その理由は「日本で平凡に暮らしたい」とか「時差のある海外で忙しく働きたくない」などだというが一体全体どういうことだ。テレビではないが「喝ッ」と言いたい気分である。
・ 私は今から30年前に自ら望んで海外勤務を希望しニューヨークに行かせて貰った。4年弱であったがこの時代はその後の私を形作ったと思う。まだ日本の国力も今ほどではなかったがオフィスにおける現地採用社員との交流、何より米国鉄鋼会社の人々とのs付き合いは素晴らしく今でも記憶に鮮明である。紳士として対等に論じ厳しいビジネスの戦いは日本を代表して頑張っているという自負があった。
・ 記事には産業能率大学の調査で2010年の新卒者の49%が「海外で働きたいとは思わない」と回答したとある。背景は「仕事私生活を両立させたい」とか「共働きが増えて海外に行くとなると単身赴任」だからとかいう。


・ だから前述した海外留学も08年がピークで20%も減少してきている。日本経団連の米倉会長も「資源のない日本を支えるのは技術力と国際貿易でありグローバル人材の育成は重要だ」などとコメントしているがそのようなコメントではどうしようもないのではないか。具体的に政府にどのように働きかけるかが問題である。


・ こういう時に日本の大学と産業界との連携策が何時も議論されるがこれは遅いと私は思っている。大学生になって英語能力や異文化理解などと言っても遅すぎるのである。大学3回生から就職活動に血眼になっている大学生に言っても遅い。
・ 劣化し腐敗臭を放ち始めた日本の政治からはこの問題への具体策が出て来ることは期待できない。政府の話題は小沢問題とか仙石問題とかばかりで「教育で日本を支える」施策などもっとあって然るべきである。
 ・ しかし若者の内向きとか積極性がないとか言っても日本の政治経済の状況がこのままではやる気も出てこない。大体大学生の40%が卒業しても就職がないというのだから日本の若者は悲惨である。既卒者の3年までは新卒扱いにするとか言ってもそれは救急ばんそこうでしかなかろう。

・ もし私が文部科学大臣なら就職のない学生をアメリカ、イギリス、中国、ブラジル、インド、韓国、パリ、メキシコなどの国に各国に100名規模で1年間語学留学をさせる。いかほど費用がかかるというのか。大した金額ではない。子ども手当てで数兆円遣うよりは日本の将来のためではないか。経済界から寄付金を募っても良いではないか。これ位の発想を持てというのである。


・ 読売の記事から以上のように考えていたら何と日経新聞に素晴らしい記事があった。久しぶりに人の読み物で興奮した。世の中には立派な校長先生がおられる。さすが天下に名だたる埼玉浦高の校長先生である。日経の教育欄に埼玉県立浦和高等学校の関根郁夫校長先生が寄稿されているのだが、そのタイトルは「高校の国際化今こそ」というものであった。私が漠然と不安視していた課題をこの先生は文章として提起された。私はこの記事を読んですっきりしたのである。
・ 関根校長は言う。「若者が内向きという意見を鵜呑みにせず、内向きという意見それ自体を疑い自分で考える生徒を育てたいと明確に述べられている。更に高校時代にどんな能力をどのように育てるべきか、どのような授業を提供すべきか本気で検討する時期だと。

・ その起爆材の一つが「海外の若者の受け入れ」と「日本の高校生の海外への送り出し」の実現が重要だといわれるのである。高校の部活動、学校行事で交流が更に深まるし、それは現在の大学生との交流などの比ではない。政府の進めている「留学生30万人計画は昨年度14万人を超えたというが大半が大学生で海外と日本の若者の交流は高校の方が効果的と断じている。それは「必然的に日本の高校の授業改革を促す」と書いておられる。

 ・ 私は本校において海外修学旅行を始めて実施し、ニュージーランド語学研修も再開した。マカオから高校生を受け入れ、オーストラリアからの短期留学を受け入れてきたがそれらの論理的意見を補強してもらった記事であった。高校の国際化は今の閉塞した高校教育を破壊的に改革するエネルギーがあると思うのである。

・ 私は早速副校長に公式に留学生を受け入れる大阪の私立高校として名乗りを上げるために具体的な検討に入るように今朝の朝会で指示したのである。合わせて生徒にも積極的に留学を進めるためにも「留学コース」を高校2年次に選択できるようにコース設計するように検討に入ることにした。1年間かけて検討をしたいと考えている。浪速高校の留学コースを高らかに宣言できるようにしたいと決断した。受け入れと派遣を同一次元で進めるのである。そのような時代である。あえて日本の大学に進学しなくても良いではないか。海外の大学を目指す起爆にもなろう。今日は些か元気になってきた。