2011年1月13日木曜日

23年1月13日(木)教育相談

毎日毎日、行き詰る日々を過ごしていると言ったら些かオーバーかも知れないが、このように言いたい気もする。それは現在浪速中学校受験の願書受付中、浪速高校受験の希望相談受付中だからである。中学校は願書受付だからこれが最終数値となる。高校はまだ教育相談の段階であり24日から具体的な願書受け付けが始まる。遂に入試シーズンの到来だ。

・ 中学は全体像が見え始めた。少子化と近隣の学校が共学に踏み切ったり様々な要因があって正直なところ昨年対比で苦戦している。しかし各校とも同じだろうから仕方がないと思っている。丁度卒業していく中学3年生の数値になれば良しとしたいと思っているが、果たして最終的にどうなるか。
・ 問題は高校の方であるがこれは「特色ある動き」を示している。専願数値が伸びている。最もこれは当初から想定した通りの傾向であるが具体的数値を伴ってきているから迫力がある。スポーツ観戦の山場みたいだから、「行き詰る毎日」と冒頭書いた訳だ。

・ 一日の中で3回程度に分けて報告が私のところに来るのだがそれを見ながら専願者数値、併願者数値などを検討するのである。今の話題は併願合格者のうち何名本校に戻ってきてくれるかという「併願戻り率の問題」なのである。

・ 当然専願数値が上がれば分母集団マジョリティは一定一緒なのだから併願者の数は減少して当然併願戻り率は下がるだろうというのがこの際の適切な見方だと思うが然らばいくらの戻り率なのと聞かれても答えが出てこないのである。

・ 併願戻り率というのも元々「結果論の数値」で後追いで理屈を付けただけの数値である。統計学的には意味のない数値かもしれないがそれでも我々はこれ位しか根拠というか拠り所の数値がないから使っているだけなのだが過去を振り返ってみるとピークが平成19年度の18.2%で爾来徐々に低下してきているのである。実は毎年変動しているから想像がつかないのである。

・ 昨年は遂に10%を割り込み8.9%まで低下したが果たして本年度はいくらと見るかがテーマなのである。これには本校でも様々な意見があって専願数値が上がっているのだから大幅に下がるだろうという意見とそれほどでもないというのがある。


・ 私の作業は電卓を片手にまず「専願者+内部進学者+併願者×併願戻り率=入学者数」とシミュレーション計算していくのである。それをベースにクラス数の割り出し、そして教員数の充足検討とまさしく「私学ならではの重たい作業」が続くのである。

・ 橋下改革により私立高校の授業料無償化の拡大がなされ610万円の年収水準のご家庭であれば私立の授業料負担はなくて必要なものは100%受益者負担の学年費とか修学旅行の積み立て金くらいで10万円程度に納まるはずだからとにかく大幅に負担は軽減する。

・ それなら「公立高校は考えないで私立専願で」という傾向が出るのは誰が考えても同じで今回の入試模様では私立専願が増えないとおかしいということになる。先のブログに書いたように「専願が増えない学校は授業料がただでも行きたくない学校」ということになる。

・ 本校は従来併願希望の多い、それも府内トップレベルの志願者を集めた「併願人気校」であった。例えば22年度入試では併願受験者は2569名と圧倒的な数値を示した。ところが今年は確かに専願数値が伸びているが、同じ割合で併願希望者が低下している。すなわち併願戻りが期待できないといっても良い。それは前述したように戻り率の根拠が捉えられないからである。

・ 私は本年度以降明らかに「潮目」が変わり、「公立私立同一土俵での勝負」となれば専願数値で勝負していくという「本筋、本流の考え方」に特化して学校を作っていかねばならないと今朝の朝会でも管理職に言明し、放課後の職員会議でも詳しく解説してみせたのである。併願戻りを期待しては大きく道を誤ると。今後は専願人気校を目指そうと。
・ 府内96校で専願者の多い順にどのような学校が来るのか明日、明後日の新聞に大きく報道されるだろう。最も専願希望者がいくら多くても定員の枠があるからそこは実際の入試結果による。専願数値が多いからといってそれが必ずしも良い学校、偏差値の高い学校ということにはならない。
・ 今朝の産経新聞に面白い記事が出ていた。私のブログ「1月8日の私学は面白い」にて言及した朝日新聞の記事に対して橋下知事も面白くなかったらしくこの新聞社の記者に逆質問して荒れ模様の記者会見だったと結構大きく報道していた。これを見て私の感覚は知事と同じだと確認したのである。
・ この記事はこの私立高校授業料無償化拡大を一面から批判したような論調で某私立高校の校長の嘆き節を主体に記事にしたものだが確かに苦労してここまで持ってきた知事や私学課の関係者に頭から水をぶっ掛けるようなものであった。
・ 教育問題は簡単なようで結構奥が深く、様々に入り組んでいるから深く洞察しないと正確な記事にはならない。又一方的な意見だけで記事にしてもいけない。基本的に勉強しなければならないのである。影響力のある大手新聞が大見出しで偏った批判記事にすると直ぐそれが一般の府民は言うに及ばず、その辺の教育評論家と称する人々に降りかかってテレビの電波で社会に流れるものだ。

・ 今まで散々私もひどい目にあってきた。知事も「2時間しゃべっても報道は2,3行にしかならない」と不満を述べたとあるがその通りで報道の自由、紙面の関係で制約があるのは分かっているのだがなんだか釈然としない。

・ だからというわけではないが私は浪速高校に来てメディアにはもう露出しないようにしてきている。会社勤務時代から「出たがり」と陰口をきかれるくらい求めに応じて会見などしてきたがもう結構という気分なのである。

・ お陰でブログという格好の媒体が世の中に出てきて思う存分自分の考えを発信できるのでこのブログを使って説明責任を果たしている積りである。勿論批判意見もあるだろうし、私の意見を押し付けているわけではない。ささやかな個人の反撃もこのブログを使えば可能なのである。