2011年7月27日水曜日

23年7月27日(水)天神祭














・ 「伊勢修養学舎」が終わっても公私の境目のない用事がある。結構学校関係者には公私の境目のはっきりしない仕事は多い。特に管理職となれば尚更である。例えば25日の天神祭である。
・ 日本三大祭りとして知られるこのお祭りは本校の名誉理事長である寺井宮司がご奉仕されている大阪天満宮のお祭りである。本校は神社神道の学校であり、実質的な経営母体は大阪府神社庁でありその丁長が大阪天満宮宮司である。
・ 従って極端に言えばこの天神祭は本校とも密接な関係のある夏祭りである。その証拠には延べ100人の男子高校生が神社奉仕としてお祭りに参加している。具体的に言えば「神輿」を担ぐのである。陸渡御、船渡御の神殿の最も近いところに居るのは本校の生徒である。

・ この1000余年の伝統を誇る日本屈指の夏の祭典である「天神祭」に私も教職員をつれて参加した。本校の名誉理事長である大阪天満宮の宮司から「船渡御」に参加するための招待状が8枚も送られて来たので、私は丁度伊勢に行く前だったが急遽参加者を決めた。これは公的業務であろうか、私的なものであろうか。

・ 大阪天満宮が創建された翌々年の天暦5年(951年)に始まったこの祭りは今や大阪と言うより日本を代表する夏祭りであるが24日が宵宮祭で25日が本宮祭という。特に25日の夕方から始まる「船渡御」は祭りのクライマックスで夜空に光る花火と共に大川の周辺を明るく浮かび上がらせる。
・ しかし案外大阪に住んでいてもこのお船に乗って船渡御に参加した経験を有した人は少ない。これ位このチケットはプレミヤものなのである。教職員は伊勢修養学舎があったりクラブの合宿や練習試合などあってメンバーは結局都合のついた女性教諭7名と男子職員1名の8名で特別船に乗船した。

・ 船と言っても屋形船で脚の伸ばせる掘りごたつ形式となっておりエアコン、マイクなどが完備され天満宮の神職が一名ついて何かと説明をしてくれる。飲み物と食事つきで弁当は一流料亭のものであり、確かに美味であった。

・ メンバーすべて初めての経験と言う教員を選んだが、全員が「浴衣姿」であった、中にはこの日の為にわざわざ購入した人もいた。私はこのようにして「神社神道の学校の教職員として自覚と決意」を高めて欲しいと思っていたが、どうやらその目的は達した模様であった。皆さん大変喜んでくれて良かったと思う。


・ 昨日建設工事中のカフェテラスとクラブ部室の大阪市建築検査と消防検査が無事に終了した。指摘事項は全くなくこれで公的には検査終了である。今後は植木の植栽とか周辺のこまごました調整工事がある。

・ 今日は理事長職務代理の南坊城先生が学校にお越しになり工事現場を親しくご視察頂いた。宮司は「階の木」が枯れそうだと心配されていたが傍に居た植木屋さんは「新芽が出てきていますよ」とさらりと言っていた。

・ しかし見事な出来栄えである。だれもこれを生徒の使うクラブの部室とかお茶を飲んだりするカフェテリアだとは思うまい。ちょっと豪華過ぎた感じだ。しかしこれで良い。競争激しい生徒獲得競争にある。「教育環境の整備は私学経営者の覚悟と決意」を見せ付けるものでなければならない。

・ 公立は今年の入試結果から進学実績上位校の定員を増やし、今年定員割れした学校の定員を下げると言う。もう何でも有りで公立の生き残りをかけて勝負に出てきた感じだ。定員と言う「伝家の宝刀」を振りかざして公立:私立の割合をキープしたいのだろう。

・ しかしこれは如何なものか。こういうことをすれば「市場競争にならない」。何時までも公立の定員と言う臨界数値を振りかざせば、公立の定員割れと言うのはなくなる訳がない。なんてことはない。私立の上位層をかっさらって取ろう、私立も少しは教育進度の遅い生徒の面倒を見てねということではないのか。

・ まあしかし今更言っても始まらない。与えられた土俵で頑張るしかない。泣く子と権限を有した者には勝てないのだ。私は今朝の管理職朝会で指示した。来年度入試から思い切って「奨学金支給制度」を拡充することにした。私学が最後に出来うる「勝負手」である。


・ 又昨夕は八尾のプリズムホールに出かけた。「第50回大阪府吹奏楽コンクール地区大会」に本校が出場するからである。今まで何かとかちあっていて応援に行けなかったが今回は時間が取れたから是非にと思って急行したのである。

・ この会場は昔本当に良く行ったものだった。5年ぶりに見る会場だった。残念ながら結果は銅賞に終わったが私の見る目、大変良い出来であったと思う。着任時ほぼ壊滅状態だった吹奏楽部を特別支援クラブとして認定し私は毎年300万円づつ支援し4年間で1200万円以上の楽器を取り揃えた。

・ このような姿勢が生徒にも伝わり今では50人近い部員数を誇る。昨日も舞台に立ったのは44名だから生徒数は多い。今日の結果を見て来年もホルンなど補強するかなとも思ったりした。

・ 多くの保護者から深々とお礼を言われた。中にはある生徒の祖父の方が「校長先生,良い楽器を与えて貰って孫は片時も離しません」とまで言われたのである。私は「生徒の為に」やっている限りこれらの保護者は永遠に浪速の味方だと痛感した。

・ 「多聞尚学館」「堺ふくろうスタジアム」「浪速武道館」「クラブハウス」等々とにかく教育環境の整備に力を注いできた。その結果生徒数も増えてきた。勿論根底には「浪速教職員の面倒見の良さ」があることは誰でも知っている。

・ しかし案外私学の経営者には「教育はソフトウエア」だと割り切っている人も居るかも知れないが私の考えは違う。教育環境の整備向上は私学経営者の覚悟と決意なのである。この「理事長の覚悟と決意を見れば学校の教師は頑張ってくれる」。

・ 今日から大型クラブの更衣室、保健室、校務員室、門衛室、清掃クリーン班の休憩室の「移設工事が本格化」した。こうすることで「新校舎の種地」がようやく確保できる。着任した平成19年1月9日全教職員に着任挨拶をして以来足掛け5年でここまで来た。「やっとこさ」である。

・ この時に私は19ページにも及ぶ「所信表明」を行ったがそのときに「新校舎建設宣言」をした時のことを今でも思い出す。「シラーッ」として誰一人本気にはしていなかった。しかし今、目の前にはこれが現実のものとして現れて来つつあるのである。

・ しかし感慨に耽っている余裕はない。これからが「胸突き八丁」である。授業をしながら既存の建物を壊し、整地し、新校舎建設に取り掛かる手順だ。「迷路」をかいくぐって進めねばならない。

・ まず旧校舎の解体工事の段取りが9月以降に始まる。8月24日の理事会で討議確認することになろう。まだ楽隠居をしている暇は無い。登山で言えば二合目くらいだろう。これからが本当の勝負である。私も頑張るから教職員も頑張って欲しい。