2011年7月5日火曜日

23年7月5日(火)今日はボーナスの支給日



幸福度120%の破顔一笑
・ 本日は学校法人浪速学院に勤務する教職員への「夏季手当ての支給日」であった。正確には「平成23年度夏季賞与・一時金」というが、分かり易く簡略化して「夏のボーナス」である。「Bonus」の英語であるが欧米のボーナスと違って日本では月度の給料と異なる年2回の生活保障的な一時金みたいになってきている。

・ 公務員は法律や条令で規定されており、「期末・勤勉手当」と称して賞与とは言わない。その昔教育公務員だった時に期末・勤勉手当てと言われてびっくりしたことがあった。当初本校に来た時には様々な言い方があってさすがに勤勉手当と言ってはなかったが期末手当と言う人も居て、私はそれを「賞与・一時金」に改めた。私立学校は民間だからである。

・ 中味は本給に加えて様々な「手当て等」が含まれている。これらを見れば「学校改革の足跡を追う」ことが出来る。この4年間で現在のような形にした。しかしこれは今後まだまだ「変わりうる余地」はあって、今後とも柔軟に対応していかねばならない。

・ それは給与やボーナスと言った「労働の対価」に関するものだから、経営状況、資金の状況、大口のプロジェクトによる資金需要など様々な要因が影響してくる。しかし基本的には教職員の「生活基盤に直結しているボーナス」としての扱いだから、支給額については慎重に対応しなければならない。

・ 府内の私立高校でも生徒数が減少してボーナスの支給月数が少なくなった学校は多いが、本校の場合は今年の入学者数が例年以上となった。従って元来であれば支給月数はいささでも上げてやりたいと思ったが、「新校舎建設という大目標」もあって、賞与のベースはそのままとし、生徒増部分の分配は5月連休前には一時金を支給した。


・ 本校の「賞与の支給明細」には様々な項目がある。まず項目として「4月・5月の業績評価調整」というのがある。これは昨年度の業績能力評価部分であり年度初めに遡及して支払われるべきものである。事務手続き上4月と5月は昨年度の昇給額計算としており7月賞与時に調整されたものが合算支給される。

・ 通常はA評価であるが特に顕著な働きや成果を挙げた正職員にはAA評価が与えられると4月の定期昇給の額が割り増しになる。従ってAAを得た人は月度差額の2か月分と新しい昇給後の本俸で計算された賞与が支給される。AA評価の人は「ホクホク」だろう。

・ これは退職金の算定にも跳ね返るから長い勤務生活では大きな積み重ねとなるはずだ。組織に務める人間としてはやはり「高い評価を目指して」頑張るしかない。逆に評価が低いと全く逆の現象になるから大きな失敗や目標未達などは良くない訳である。

・ 次に「理事長特別賞与」と言うのが本校には有る。通常一般社会で「特賞」と言われているものだ。これは一年間の人材育成評価システムとは異なって「過去の半期」即ち直近の6ヶ月間で顕著な頑張りをした正職員に支給されるものである。

・ 私もサラーリーマン時代にはこの特賞を良く頂いたもので「実に気分の良い」ものである。それはちゃんと上司が自分を観てくれているという嬉しさであった。金額は年齢や役職で異なったがこの形の良さに惹かれて本校に導入したのである。

・ 金額は様々であるがA万円、B万円、C万円と三段階に分かれている。又一度頂くと中2回は空けてもらうような制度になっている。その理由は貰える人は何時も貰える様な仕事をする人が多いから特定の人に集中するのを避ける考えで住友金属の方式をそのままパクったのである。

・ 次に「多聞理事長特別加算」という項目がある。これは休日に多聞尚学館に行って生徒の指導に当たってくれた教職員への慰労の目的で支給されるものだ。一日あたり2000円を上限として11月から6月までの7か月分の合算支給である。

・ 「多聞尚学館の講師定例手当て」は月度単位に支給されているからこの加算は追加補填の意味である。賞与時に纏めて貰えれば「元気も出よう」と考えたものである。多聞は教員にとって「しんどい仕事」であり、それくらいは報いてやらねばならないと私は考えたから制度化したが、どうも金額も少ないから感謝されていないみたいだ。次回から月度分に入れるかじっくりと考えようと思う。

・ 次に「有給日数の買取」の項目がある。これは結果論的な話しで雇用者からすればあまり積極的に仕掛けない方が良いのであるが有給も取らず頑張っている職員に要望があるなら「買い取っても良いよ」と言うものだ。

・ 全教職員の取得有給日数の平均を出してその差の分から希望する日数を金額換算するもので全く有給を取らない人には数十万円も入ることになる。これも一時金としては大きなもので、休んでばかりいる人と休みが少ない人への公平間の為に私は導入した。


・ 今日は期末試験の日で、試験監督の為に三々五々であったが特賞を授与された教職員が部屋に来てお礼を述べていた。通常の一時金であればその必要はないが半期単位の特別賞与はやはり個別にお礼言上に上司に行くべきだろう。私などは住金時代にそのように教えられたものである。

・ 又本校には非常勤職員さんがいるがその方たちにも「一時金」をこれは少ないがお渡しした。言ってみれば「氷代」と称するもので金額は少ないが学校法人としての慰労の気持ちである。世の中にはボーナスのない人は多いが、例え少なくとも該当する人々への仲間意識から私は金一封を支給したいのである。

・ 今年4月に派遣職員から直接採用の常勤職員になった女性職員は「生まれて初めてボーナスというものを手にしました」と言って喜んでくれていたがお礼を言う場所が悪かった。 私がトイレの入り口のドアに手をかけた時に会ったものだから廊下に立ったままで「有難うございました」と言う。「こんなことは廊下の立ち話で言うことかい?」と言ったら後刻部屋に来てお礼を言われた。

・ 又今度が面白い。「幾らあったの?」と聞くとその女性はズボンの右ポケットから「くちゃくちゃ」になった支給書を出して見せてくれたが、くちゃくちゃにいしてはならないだろう。支給明細は「辞令」みたいなものである。せめて今日一日くらいはくちゃくちゃにしては駄目だろう。そのように教えて上げたのである。何しろ初めてのボーナスだから何も知らないのだ。


・ ところで昨日の日経新聞の夕刊記事に「幸せの物指しって?」という記事があった。これは人の幸せを測ろうとする取り組みについての記事であるが、今までの給与や家の大きさだけではなくて「幸福度」を客観的に数値化しようと言う考えである。

・ 国際機関の経済協力開発機構(OECD)が今年の5月に加盟34カ国の国民の豊かさを指標として「幸福度」を公表した。その結果は「日本は9番目」だという。一位はオーストラリア、ついでカナダ、スウエーデン、米国、英国、ドイツ、フランスとなる。

・ 日本の後にはスペイン、イタリア、韓国、ギリシャ、トルコになっていたが経済危機にあるギリシャが入っているのは良く分からない。記事の内容は正直何を言いたいのか分からないがそれほど個人の「幸福度」は算定が難しいと言うことである。

・ 結局「自分なりの尺度を持つことが重要」で成熟社会で生きていく個人に課せられた責任であるとし、自分で「幸せかどうかを判断する能力が問われている」と書いていたが当たり前の話である。

・ 「幸せはあくまで主観的」なものだ。客観的には同じ現象でも、ある人は幸せに感じ,ある人は今一つと感じるのは通常の現象である。しかし成熟した大人である。半年間額に汗して一生懸命に働いて頂くボーナスは嬉しい筈だ。今日の教職員は「幸福度」が上がっていることは間違いない。

・ しかし夕方まで待ったが3人も特賞のお礼に来ない教員がいた。おそらく賞与明細など見ていないのである。確かに見ようと見まいと自分の銀行口座には振り込まれているから「見るだけ時間の無駄」と考えているかもしれないが、それは間違っている。そういう教員には理事長の思いが伝わらない。二度とやるものかと思うのである。