2011年7月13日水曜日

23年7月13日(火)「さざれ石」









・ 教室・カフェテラス・クラブの部室工事が順調である。さぞかし立派なものが完成することは間違いない。完成が待ち遠しい。工事の南海辰村さんも何か「ルンルン」気分で仕事をされているように感じた。しかし工事業者さんにとってはこの気持ちが大切である。
・ オフィスビルと違って「学校の建物は変化に富む」から余計に面白いに違いない。そして何より明日を担う子どもたちの「学びの校舎」に携わっていると言うのは「やりがいのある仕事」だと感じてくれているに違いない。

・ 加えてだ。誰が発注者かと言うことも大きな要素である。恐らく私がトップの組織の工事だから逆説的に面白いと感じてもらっているのではないだろうか。勝手ながらそのように思う。「次は何を言い出すのか」興味津々ではないか。

・ 厳しいが「アイデア満載」で色々と具体的な指示を出す。これが先の武道館以来「結果としてすべて成功」しているから何をかいわんやであろう。コスト管理の厳しいゼネコンさんであるが、私も「リーゾナブル」な対応をしているからお互い信頼関係が構築されていると思っている。

・ 融通の余り利かない、幾分ガチンコゼネコンさんであるが、その分誠実で道理のある値段で仕事をしてくれる会社さんだった。有体に言えば「値段以上の物件」に見えると言うのが我々の印象だ。武道館でもそれを感じたが今回でも同じように感じる。

・ 武道館の工事業者さんを決めるときに6社のコンペで最終的に南海辰村建設さんに決めたのだが、その「私の判断が間違っていなかった」というのが嬉しい。その真面目な態度から、私は「新校舎建設でも何らかの形で入ってくれたら」と思うのだが、こればかりは私の一存では何とも言えない。

・ もう一つ忘れてならないのがコンサルタント業務及び「こまごました工事」をやってくれている㈱エタニティハウスさんの影の力だ。中でも縁の下の力持ちはほぼ常駐してくれているUさんで、この方には頭が下がる。本校の誰もがそのように感じているはずである。

・ 新校舎建設に関して言えば、設備担当は「早く設計事務所を決めて欲しい」と思っているのは顔に出ているが、私は焦っていない。まず秋口には「解体工事」だ。これに着手したところで「優秀な設計者を身内」に入れる。この方には数年間私の傍で奮闘して貰わねばならない。

・ 大きな設計事務所のサラーリーマン設計者はどちらかというと好まない。まず第一は「人柄」だ。人柄が良いと良い仕事が出来るというのが私の哲学である。素晴らしい人柄と本校の新校舎の為に命をかけるくらいの気合の入った「柔らか頭」の設計士さんと是非組みたい。

・ さて待ちに待った「さざれ石」が到着した。「細石」とも書くが長い年月をかけて小石の隙間に炭酸カルシュームや水酸化鉄が浸入し小石の隙間を埋めて一つの大きな岩の塊に変化したものを指す。

・ 学術的には「石灰質角礫岩」などと呼ばれているが分かり易く「日本国国歌君が代」の歌詞に歌われているあのさざれ石である。意味は「非常に長い年月を表す比喩」として用いられている。

・ 岐阜県揖斐川春日には君が代の由来になったさざれ石があり今や「岐阜県の天然記念物」に指定されており極めて入手困難なものである。私は武道館とクラブハウスの前の遊学の広場には絶対に「さざれ石」を置きたいと当初から考えていた。

・ 日本全国、多くの神社の境内にはさざれ石が置かれている。東京の国学院久我山高校にも設置していると校長から言われた。本校は正真正銘、本流の神社神道の学校であるから是非今回の機会をと思っていたのである。

・ まず武道館お茶室「洗心亭」の脇床(琵琶棚)に小さなさざれ石を飾った。この奥まった茶室は「まず神の一字のお軸」と「古事記の世界を板絵にした世界」、そして「大払詞」を板絵に描いている「本校教育の精神根幹を現す部屋」である。この「魂の部屋」にはさざれ石がなければならないと思って置いた。

・ そして「遊学の広場」である。ここには是非とも「大きなさざれ石」を置きたかったのである。担当には「大きなものを、大きなものを」と言ってきたのである。もとより岐阜産のものは直接は入手できないがさざれ石はその形成過程から日本全国何処でも入手は可能である。大阪府でも和泉山中で入手できるそうだ。私は出入りの植木屋さんを通じて日本全国のさざれ石を捜し求めた。

・ その結果、「舞鶴」市の石屋さんに本物のさざれ石があることが判明した。相当値段は高かったが粘り強く交渉し相当勉強して頂いて今回入手したのである。それが過日学校に到着した。先の理事会では理事・評議員の先生方から大いに賛辞を頂いた。

・ これで一足先に到着した「階の木」とあわせて「広場を飾る役者」は出揃ったことになる。2本の階の木が中央にそびえその周囲は生徒たちが据わって「談笑する腰掛」が階の木の周りをぐるりと回る。そしてさざれ石は武道館とクラブハウスの何処からでも見える場所に2個置かれるのだ。

・ 大体どこの神社でもさざれ石は一個だが私は当初から2個入手せよと指示していた。何ごともペアで一体だ。「浪速高校、浪速中学」と考えることも出来るし、「男子生徒、女子生徒」とも考えることが出来る。

・ このようにこの空間に飾るものは「さざれ石が2個、階の木が2本」である。これ以外に何も無い。プロムナードとクラブハウス、そして浪速武道館に囲まれた小さな空間は「遊学の広場」と名づけられ「時代と共に深みを増して行く」だろう。

・ まさに「良く学びよく遊べ」との思いを込めて、本日私は気合を入れて「さざれ石」の揮毫をした。これを石材に掘り込み、未来永劫このさざれ石は浪速の存続発展を見届けることになる。新館、クラブハウス棟、浪速武道館が並んだ「遠景」を見ると私は感慨無量になる。