・ 今朝は中学の朝礼があった。8時20分から始まる。何時もはぎりぎりに会場となる新館ピロティに行くのだが今日は少し早めに行った。中学生の集合にかかる時間を見る為であった。
・ 中学生の始業時間は8時10分と早い。それは朝の時間を有効に使うべく朝読書とか入れているからであるがそれにしてもベルが鳴って1分程度で全員が揃ったのには驚いた。立派である。「常日頃の中学校の教員の指導の効果」であろう。
・ 何時も私は今日は「何を生徒に伝えるか」考えているのだが、今朝は浪速祭も終わった後だから中学校の各学年単位にそれぞれの立場で今「何をなすべきか、意識すべきか」を話した。中学生には短くパンチがある言い方でなければならない。
・ 「一生懸命」と「一所懸命」について話した。そして「今を大切にする」という言葉と関連付けて自分たちの将来はご両親も学校の先生も誰も決められない。君たちが自ら切り開いていくものであると力を込めて話した。
・ 大阪が生んだ偉大な歴史家であり、小説家の司馬遼太郎先生の「坂の上の雲」の話をした。例のあの有名な書き出しの文章である「まことに小さな国が開花期をむかえようとしている」をもじって「まことに小さな君たちが開花期をむかえようとしている」と変えて「努力を促した」のである。
・ 人数が高校に比べ18%程度しかいないが私はこれらの「中学生を大切にしたい」と何時も思う。義務教育であるにも関らず授業料を支払って私立中学へ通ってくれている生徒であることを思えば当然「良い教育、良い指導」を生徒一人ひとりに行って立派な人格形成の基点を育んで貰わねばならない。
・ 大体高校生を眺めているとこれは中学から進んだ内部生かそれとも高校段階で外部から入学してくれた外部生(おかしい表現であるが)か大体分かる。生徒たちもそれはどうも意識している感じである。内部生は仲間意識と「ビヘイビアー」が少し違うのだ。
・ それらを教育してくれているのが中学校の先生方である。ウチの中学校の先生方は皆さん、とにかく「若い」。若くてフレッシュである。この先生方が素晴らしい教育を展開してくれている。ちなみにどれくらい若いかここに書いてみよう。
・ 専任教諭で言えば管理職一人は除いて最年長が40歳だ。ついで39,36、34歳となる。これが経験共に「中学校の四天王教諭」と言える。私は何時もこの4人に対して「仲良くせよ」とばかり言っている。彼らが分裂したら中学は間違う。その場合は容赦なく4人を処断するとまで言っているのだ。当に中学校の要であると考えている。
・ ついで31歳から30、30、29、27、26、25,25、24歳と並ぶ。最年長から最年少までの「平均年齢が30.5歳」である。「どうだ!若かろう」と私は自慢したいのだ。このような学校は日本広しと言えどもそうは多くはないだろう。
・ 常勤講師の先生で言えば最年長が39歳でついで32、28、27、26、25、24.23、22、22と上手いバランスで平均年齢が26.8歳だ。専任、常勤合計した「平均が28.9歳」だから如何に浪速中学校は若い教員集団であるか分かろう。
・ 勿論、教員が若ければ良いと言っている積りは無い。50歳代後半でも熱意に溢れ素晴らしい教育を展開してくれている教員は居るが問題は「その比率」である。どうしてもその比率は低くなっていることは後述するデータが示しているように間違いなさそうだ。
・ 企業であれば少しくらい「ぼんくら社員」が居ても業務には差し支えない。それは一人が150%仕事をするような「出来物」も時には居るからだ。チームで仕事をしているから問題は外には出ない。しかし学校は違う。
・ ベテランの一人が「出来損ない」だったら周辺に悪い影響を与える。「若い教員に示しが付かない」。「ブツブツ」文句ばかり言っているベテランになると周辺の人々も意欲を減退させる。こうなるとこれは「存在そのものが害毒」である。
・ 社会の人はご存じないと思うが完全な形で「年功序列型賃金体系」が教員の世界である。仕事はしないわ、文句ばかり言っている連中でも1年たったら給料が上がっていく社会である。50歳台で年俸800万円は軽く超えるだろう。
・ 今朝の朝日新聞に面白い記事が出ていた。それも一面である。ところが他紙には全くこのニュースは出ていなかった。見出しは「仕事楽しい、20歳代80%、50代59%」「教員年配ほど意欲減」と言うものである。
・ 全国の「日教組の教員8320人の統計分析」らしいが教員の感じる働き甲斐はベテランになるほど落ちていると言うものだ。国際経済労働研究所と日本教職員組合の共同調査結果である。記事には190余りの企業人の2万人対象の調査と比較している。
・ サラリーマンと全く逆の結果が出ており、企業では若い段階とベテランでは全く教員と違うデータであるが、これは私には理解できる。企業社会と言うのはそれだけ厳しいということだ。
・ 笑ってしまうのは「教員のストレス」についての調査であるが、「仕事を終えた時に疲れ切っているが69%(企業50%)、「朝起きたときから疲れ伐っている44%(企業39%)」「仕事が忙しいので睡眠時間を削っている39%(企業17%)」の数値だ。
・ 又年齢が上がるほどに「教育と言う仕事の将来に夢を持っているか」「ゆううつな気分であるかどうか」の設定質問と相関関係が強かったと言う。即ち年齢が上がるほど教員は夢が持てず、憂鬱な気分を有しているというのである。
・ 又「教員は年齢が上がる程ストレスを感じ燃え尽きるリスクが高まっている。特に中学校では生徒が思春期を迎え、(おっさん教員では・・・この部分は筆者が付けたし)生徒との関係を結びにくくなっている」と研究員がコメントしている。
・ 何を言いたい記事なのかさっぱり分からないが天下の朝日新聞が一面に持ってきた記事である。私はこの記事を読んで自分の行ってきた中学校教員の若返り配置は間違っていなかったと安心したのである。朝日と日教組が教員は年配ほど意欲が減少すると認めてくれたのであるから。
・ しかしこの新聞はストレスと言う言葉が好きだ。しかし考えても見よ。ストレスは教員だけの専売特許ではあるまい。サラリーマンもストレスだ。現代に生きている者にとってストレスはある。その中で皆必死になって生きているのだ。甘いことを言うなと言いたい。
・ 教員でただ年を食っただけで熱意も無く、努力もしない連中ほど始末に負えるものは居ない。まず「礼儀が出来ていない」「挨拶が出来ない」「自らやろうとはしない」「服装がだらしない」「煙草を吸う」等々、良いことは何も無い。
・ 私は今朝あるベテラン教員を教頭と共に部屋に呼んで来年3月末を持って嘱託教員に転身したらどうかと勧めた。退職金を上積みし、65歳までの雇用は約束する。分掌業務からは解放し、授業だけやって欲しいとお願いしたのである。その方がご本人にも学校にも最善と判断したからである。
