・ これを利用宿泊数で見ると述べ46日だから月平均9.2日生徒は宿泊している。1学期の「延べ参加生徒数は2262名」、「担当教員は117名」とあった。教員一人当たり19.2名の生徒を指導したことになる。
・ 昨年の企画数は26で同じ、宿泊数は45日だから一日違い、生徒数が2264名だったから、これもたったの2名違いだ。「多聞の使い方がほぼ固定化」したと言うことである。
・ この2262名を学年別に分けると「中学校が721名、高校1年が804名、高校2年が387名、高校3年が350名」となった。昨年からの大きな特徴は中学校が大幅に増えたことである。
・ これは意識して入れたもので中学校の保護者の要望にも応えたものである。一回は異なるが「中学校の使用はウィークデイ」であるから立派である。中学校は基本的に週末ではなくて平日に実施する方向とする。
・ 高校1年生が多いのは「中学校復習講座」があるのと「鉄は熱いうちに打て」と言う考え方で偏重しているのが要因である。私は今後の多聞の課題は高校3年生についてもう少し機会が増やせないかというものである。
・ 「進学実績は私立高校にとって生命線」である。ここが破れたら「学校の性格」が変わってしまう。あくまで貪欲にぎりぎりの努力をすることが重要である。この視点から考えたら高校3年生についてはまだ知恵はあると思うのである。
・ 週末はもう満杯だから入れようがない。従って平日に行う知恵を出すように私は進路指導部長に過日指示した。受験生となる「高校3年生を対象に戦略的に多聞を使う方策」を考ええるようにと言ったのである。
・ 高校3年生にとって多聞尚学館は「予備校としての性格」を色濃く滲ませるように言った。2学期が始まっているにもかかわらず数学単科で週末全てを占有させるなど「もってのほか」だと言ったのである。
・ その実験的な試みが本日から明日にかけて行っている「浪速高校センター試験本格的模擬テスト」と言われるものである。私の強い指示で急遽入れたものである。ある年度のセンター試験問題をそのまま「全く同じ状況設定でシミュレーション」するものだ。
・ 高校3年生のトップ層の69名、内男子48名、女子21名を多聞に行かせ、一日目は国語、英語リスニング、英語筆記、地歴テストから展開する。ここで文系3教科型の生徒は学校に戻ってくる。理系5教科型の生徒は引き続いて公民テストとなる。ここで一日目は終了である。
・ 理系の生徒はこの日は入浴・夕食後は自主学習とし明日に備える。明日の14日は朝8時から理科①、理科②、数学ⅠA,数学ⅡBとする。全くセンターと同じ方法である。答案用紙はその場でチェックし成績発表まで行って学校に戻るという算段である。
・ この成績を過年度の「全国平均」「その年度の本校の平均」と比較して今年の3年生の実力を観るのである。それだけでは意味はない。この生成は今後のグループ分けに使って本番センターまで後4ヶ月の指導方針を考えるのだ。
・ そういう意味でセンター試験本格的模擬テストと名づけたのである。受験生にはこのような「追い込んでいく企画」があって良い。又指導する教員も全て本校の教師としなくても良いのではないかと進路指導部長に言った。
・ 有名予備校の先生など短期でも良いから招聘し生徒に外部の空気を感じさせることも効果があるだろうということである。多聞尚学館を開設して4年目、ここらで「使い方の再検討」が必要ではないかという思いが消えない。
・ 学校の先生と言うのは決まったことは一生懸命やるが一旦やり始めるとそれを見直したり変えたりするのが本当に苦手である。これだけは間違いない性癖と言っておこう。結局「去年と同じというのが最も楽」だからである。
・ 高校Ⅰ年と2年の多聞の企画責任者は「教務部長」とし高校3年生からは「進路指導部長」を責任者にすることを決めて過日の校務運営委員会にてオープンにした。ただ高校3年生の2学期からにするか1学期からにするか意見はあろうから別途この結論は持ち越している。
・ 来年度にかけて更に大きな検討事項は「学年主任の有り様」である。こと受験進路に関しては「何処吹く風」というような風情としか考えられないような言動にしか見えない。どの学校でも「花形は学年主任」なのに本校では学年を分断するような形で類長が存在している。
・ 言ってみれば「組織のヒエラルヒー」が全く見えないのである。学年を横切って類コース長が絡んでいるのでお互いが切磋琢磨なら良いがお互いが無責任体質になっているのではないかという疑念が着任時から私は消えていない。
・ これでは何時まで経っても「教師主導」での学年運営とはならない。民主党政権は「誤った政治主導」で失敗したが学校では失敗する訳には行かない。第一に「学年主任はその学年全ての生徒の進路にも責任がある」はずだ。
・ 研究授業とかアップ講座とか多聞尚学館の利用とか模擬試験とかもっともっと学年主任は責任を持って貰わねばならない。私は今密かに「どう有るべきか」考えているのである。幾ら理事長校長が指示を飛ばしても教員の中で「船頭多くして船が山に登る」ようなことがあってはタイムリーに良い仕事は出来ないだろう。
・ 私は以上のようなことを思いながら頑張っている受験生のいる多聞尚学館に車を急いだ。そして今更ながら「多聞尚学館の開設を誇り」にしているのである。行くと決めて3日後に直ぐ行けるという便利さは何事にも変えがたい。
・ 昔はそういう施設を有していなかったから京都方面や琵琶湖沿岸のホテル、民間研修所を探し回って苦労したものだが今はそういうことはなくなった。本当に多聞教育の展開は本校教育の特徴として更に付加価値を高めるべく先生方には頑張って貰いたい。
・ 生徒は真剣に2007年度、4年前のセンター試験問題に取り組んでくれていた。英語のリスニングの試験も全く問題がなかったとのことであった。流石元小学校だから校内放送設備は万全なのである。
