・ 朝の気温は幾分低く、「絶好の文化祭日和」である。生徒も今日は朝が早い。私も通常通り出勤し、朝の8時前には全ての新聞に目を通し終わっていた。台風の為に臨時休校があったりで準備が大変だったと思う。しかし楽しみにしていた生徒は頑張り何とか間に合ったみたいだ。
・ 今日一日無事に済めば二日間は連休となる。今日は校長が先頭に立って頑張らねばならない。あらゆるところに顔を出してやることで生徒は喜ぶ。今日だけは「為口」も許されるくらいの寛容さが必要である。祭り当日に私は厳しいことは言わない。
・ 朝一に神道科のM教諭が入る。今日の浪速祭担当教諭である。自治会の主担である。この先生が居ないと浪速祭もスムースには行かないことが4年の経験でよく分かった。特段「浪速祭スタートの号砲」はないということを確認して生徒の登校を待つ。
・ 今回は私にとって5回目の浪速祭。要領が分かって来たから心も落ち着く。天気が何よりである。今回は武道館やカフェテラスが新たに完成したので、会場範囲が広がった。そのことも嬉しい。新たに「茶道部がお茶席」を設けているからそちらに行くのも楽しみだった。
・ それで「中学生の合唱コンクール」の後、気になっていた武道館のお茶室に回ったが何と顧問の先生方からは嬉しい悲鳴を聞かされた。お客様が多くて大混雑していると言う。それでは私がお席に入ると迷惑をかけるので玉永先生にご挨拶するだけで会場を後にした。
・ 午後3時過ぎにもう一度私は顔を出したら何と用意したお菓子250個が無くなって追加を買いに走ったというのだ。先生からは「水屋」が狭いと言われたのでお茶席披きには新たな対応が必要だ。本番の為に今日は効果ある実践練習が出来たと言うことである。
・ 中学生の合唱コンクールは今年が2日目で段々と形になってきた。9時のオープニングの挨拶から最後の講評まで2時間30分時間を占有されたが、良かったと思う。あっという間の時間だった。これを「浪速中学の浪速祭伝統行事」に育てて貰いたいと思う。
・ 中学生の指導が素晴らしい。生徒は自分たちの順番が来るまで静かに待っており他のクラスの合唱を聞く態度も大変立派であった。中学3年生は「照れ」があるのか最優秀賞を2年生に持って行かれた。私も講評ではこの辺のところを言及したのである。
・ 今年は音楽の常勤講師の先生が主担当でそれを中学の教員全てがサポートしていた。大変良かったと思う。この中学校教員のチームワークが良い。この常勤の先生は2年目であるが昨年に比べ「伸び」が素晴らしいとは中学の教頭先生の評価だ。又生徒達の合奏の採点中に入るプログラム、教員だけのコーラスは大変良かった。これだけで学校の良さが保護者に伝わる。
・ お茶席の様子を見た後中庭の模擬店を見て回った。その後部屋に戻って着替えだ。12時30分から始まる「神輿のお練り」への参加はネクタイ姿では出来ない。しっかりと準備して先頭に立って神輿を誘導するのが私の役目である。これだけは絶対外せない。「浪速祭のクライマックス」シーンである。
・ 祭りの法被が不足していた。集まった生徒の数には程遠い。損傷したりしているのと生徒が増えているのである。これは私のミスだった。新調してやりたかったが失念していたのである来年は思い切って中学、高校区別して新調してやりたいと思う。それに付き添う先生方も法被を是非着て欲しい。それでこそ教員・生徒の一体の姿である。
・ 神輿組はちょうど12時30分「担ぎ手全員集合」。小さな神輿は中学生3年生、大きなものは高校生運動クラブ員と決めている。今年はアメリカンフットボール部の担当である。全員で神社にお参りして正門を出る。ぐるりと学校の周辺を塀沿いに1周するのである。住吉警察署にはあらかじめ届け出ているから問題ない。
・ もう保護者も外部からの訪問者も驚きだ。特に保護者はカメラ、携帯片手に列に並んで歩かれる。訪問者もさぞ驚いたであろう。小さな町が持っているよりも大きな本格的なお神輿が全員揃いの法被を着た生徒で「ワッショイ、ワッショイ」と掛け声宜しく練り歩くのだから「これぞ祭り」と思われたに違いない。
・ それにしても今日の「訪問客の多さ」は一体どうしたことか。PTAのバザーにおいても例年午後は自由入室としていたが今日は午後からも時間制入室としたとのこと。びっくりするくらいのお客さんが見えられたのである。
・ PTA役員さんは揃いのエプロンをして頑張っている姿を見ると頭が下がる。私は最初と最後に顔を出して労を労い、この浪速祭が終われば建物の解体工事に入ると概略「新校舎のイメージ」をお話ししたのである。
・ そういう中で「残念な話」が飛び込んできた。「硬式野球秋季大会」で本校が早稲田摂稜高校に1対11でコールド負けをきしたと監督から電話があった。「なんちゅう、こっちゃ」。私が応援に行かないと硬式野球部は勝てない。(?)
・ 体育館の催しものは、3年生が良かった。「ダンスである」。揃いのTシャツを着て男子生徒がスカートをはいて女生徒に混じって舞台で踊りまくっていたが、高校3年生だけに心中は寂しい気持ちも湧いていたのではなかったか。後5ヶ月で卒業式だからである。
・ 来訪者には3種類の人間がいる。まず保護者、これにはお祖父ちゃんやお祖母ちゃんが含まれる。そして近隣のお方、模擬店やバザーを楽しむためだ。最後に若い人々である。これは様々で本校生徒のお友達が多い。中学時代の友人だろう。
・ お友達も色々で、「あっと驚くような格好」をしたタイプが居た。スカートとズボンで本校生徒かどうか見分けがつく。公立私立様々な学校の生徒さんがやってくる。「変わったスタイルの生徒」は本校の生徒ではないことは確認した。私は大変嬉しかったのである。
・ このようにして時間はゆっくりと過ぎ、3時になっても人混みが変わらない。私は3時30分で上がりだ。このようにして23年度浪速祭は終わったのである。3時50分「蛍の光」が流れ始めて校内が忙しくなる。
・ これから片付けだがこれがまた完璧に片づけ作業が生徒の手で始まる。見事な清掃である。「本当に本校は良い学校である」ことを痛感する場面である。そして最後に自治会役員と全教職員が「浪速祭締めの会」を職員室で行うのも本校のスタイルである。
・ 自治会長の挨拶は大変良かった。私は自治会役員への慰労と激励、そして先生方へ「お疲れの出ませんように」と締めくくって挨拶を行い、浪速祭は全く事故無く終了を告げたのである。
・ もう一人の浪速祭担当のY教諭は今回初めての担当で又茶道部の顧問、担任の三つの役回りで大変だったと思う。しかし良くやってくれた。ご労苦を多としよう。見ていて何か一皮剥けた感じで頼もしくなってきた。これで良い。