2011年5月10日火曜日
23年5月10日(火)新採用の常勤講師の先生方
・ 4月1日付けで本校において常勤講師の職を得られた18名の先生方から業務一ヶ月間の印象などをメールで問いかけた。今度は全員が回答を寄こしてくれた。全ての講師の方が「本校に大変良い印象を持ってくれている」ことが分かり私は大変嬉しく思った。
・ 18名の内9名が大学新卒であり、教師としての出発に問題はなかったか等々、当然「雇用者としての責任」があるからこれは私の仕事である。結果、新卒の先生も含めて全員が張り切ってくれており「一安心」である。
・ 18名の講師の印象を最大公約的に整理すると「働きやすい職場」「明るい職場」「生徒が素直な学校」「ベテランの先生が親切」「やる気に燃えている」「充実感で一杯」「自分の未熟さを知った」等々であった。
・ メールで常勤講師へ送付した文章は以下のようなものであった。
4月着任の常勤講師の先生方へ
ご苦労様です。ご着任以来1ヶ月が経ちました。連休もあってようやくホッとされている頃ではないでしょうか。これに付き常勤講師の先生方に本メールで約300字以内でこの一ヶ月の本校勤務での感想、所感、意見、提案、批判何でも良いですから送付ください。(以下略)
・ しかし多くの先生は300字どころか紙一枚も書いて同封ファイルで送ってくる先生もいた。私としては「極限に字句を絞った」ところに「言いたいことの本音が出る」と思っているからそのように依頼したのだが講師の先生方には「折角の機会」と思って書いてくれたのだろうと思う。ただ今回はそれで良しとした。
・ しかしこれが大学の入試問題や企業の入社問題だったら「失格」になるだろう。300字でまずまとめ、それ以外に「特別編」で別のものを添付するのが「正しいやり方」だ。マア今日的若者は「人の言うことを本気で聞いてはいない」と思える。それは「自分の好きなようにして」も誰からも叱られて来なかったからだろうと私は思っている。
・ ここでベテラン講師と新卒講師の二人の感想文を紹介しておきたい。一人目は社会科の先生で同志社大学の修士課程を終了して本校に勤務するまでは他校での非常勤講師としての経験が4年ある。お年は32歳。
・ 面白いのはこの先生の文章である。何とぎりぎり299文字に抑えて書いておりわざわざ字数まで記しているのである。こだわりの几帳面な人で大分私を研究しているなと感じた。
本文
私は、浪速高校で教鞭を取ることができることに大変喜びを感じております。その理由は2つあります。
1つ目は、活気のある教育環境の中で教師という仕事ができることであります。若手の先生の活気とベテランの先生の経験が相まって、浪速高校では活気のある教育環境が醸成されています。
2つ目は、若手の先生を育てるという環境の中で教鞭を取ることができることであります。私はこの1ヶ月の間にベテランの先生からアドバイスも含めたご指導を頂き、また多くのことを見習わせていただきました。
40歳になって初めて一人前の教師になれるという気持ちで学ばせて頂きながら、浪速高校を担っていく教師として成長していきたいと思っております。(本文:299文字)
・ 次は大学新卒の講師である。静岡県のご出身で帝塚山学院大学の日本伝統文化専攻の大学院博士課程をこのほど修了された研究者に近い国語の先生である。研究テーマは「歌舞伎の東西交流史」というから面白い。お年は26歳。
・ 一ヶ月が経った。気の利いた言葉では表せないが、「夢中」か或いは「必死」、そして「痛感」の一ヶ月であった。
一年Ⅱ類及びⅢ類の「国語総合Y(古典)」を担当させていただいている。同じ一年生でも類・クラスによって雰囲気がどれだけ異なるものか。一口で高校一年生と言っても、いろんなタイプの生徒がいることを改めて痛感させられた気がする。また大学院で歌舞伎史を専攻していた私にとって、専門外の分野について生徒に指導していくには、私自身時間をかけてじっくりと教材研究する必要があった。しかしこの教材研究については、元来私が持っている「学び」への楽しみに通ずるものがあったため、大変と感じる一方楽しみも感じている。自分が楽しめないようでは、生徒に楽しさを伝えるのは無理であろう。
痛感させられたと言えば、職員室での職務についても採用前に考えていたものとは大きく異なり、教務関係職務や電話対応など多くの仕事をこなしていかなければならず、新任だから教科のみでよいという考えの甘さを改めさせられた気もする。春休みの課題の回収の件や電話対応当番については、多くの先生方にご迷惑をおかけしてしまったが、その経験を糧にして今後も取り組んでいく所存である。
二ヶ月前まで、学校という若干社会と性格を異にするものと解していた世界が、実は社会の中のひとつの現場であり、自分が教員であり社会人であるということを改めて痛感させられた一ヶ月であった。
・ とにかく様々なタイプの常勤講師の先生が本校にはおられる。今年4月からの先生は18名であるが過年度も含めると35名の先生方がおられる。皆さん相当優秀な先生である。前のブログにも書いたが学歴も素晴らしい。早く本校の水に慣れて力を付け「教師としての自己実現」を図って欲しいと思う。
・ 昨日多聞尚学館で特別講習をしてくれていた某常勤講師の先生を私はじっくりと観察したが「良い授業を展開」してくれていた。声も大きく「板書」も綺麗であった。何より「分かり易いとの評判」の先生である。
・ 京都大学理学部数理の卒業と同時に本校に来てくれた、常勤講師2年目の先生である。昨年に比べて「迫力が出てきた」ように感じる。連休前4月23日(土)の「保護者授業参観」でもアンケート結果では極めて評判の良かった先生である。徐々に力を発揮してきているのかと思う。
・ まず常勤講師の先生方は教師としての「立ち振る舞いの基礎」を積み、然る後に「担任経験」が勝負となろう。誰もがすぐ担任になれるとは限らないが私としては「専科の講師」以外では「担任に不安が残る先生」では少し辛い。
・ 教師と言うのは決して「楽な商売」ではなくなった。まず「教科指導」、これは絶対だ。世の中の一般の人とは違う。「教えてなんぼの世界」だからである。次に「分掌業務」そして「担任業務」が来る。そして「部活動指導」である。
・ 確かに忙しい仕事であるが一方では学校の先生ほど社会の尊敬と期待をもたれている職業は無い。昔は「先生と言われるほど馬鹿でなし」などと「医師、政治家、教師」の職業を揶揄した者もいただろうが「トンでもない話」である。間違いなく今日、教師の仕事ほどやりがいのある仕事はあるまい。