・ 昨日「大阪府婦人神職の会:設立30周年記念式典」というのが上六のシェラトン都ホテル大阪であり11時に間に合うように出かけた。このように私は時々大阪府神社庁関連の行事などには来賓として出席するのである。
・ 背景には本校は大阪府神社庁が実質的な経営母体であり、言ってみれば私以下の教職員の雇用者であるとも言える神社庁の行事には関連団体の責任者として出席をするのである。5年目となれば大体皆さんとも顔なじみとなっている。
・ 神社庁の関係者はほぼ全ての人が何らかの形で本校とご縁を有している。今から85年も前に創立された学校の事だから本日の出席者がすべて直接の関係者ではないにしても時代を遡れば関係あるのだ。大体おじいちゃんの時代の話である。
・ 今は理事や評議員ではないがその昔祖父が理事だったとか父も評議員だったとか言うお方が多い。勿論現役の理事や評議員さんは多い。その神社庁の組織の一つが今日の婦人神職の会である。
・ 有り体に言えば「女性の宮司さんや禰宜さんなどの友好団体」である。本校とは深い関係があって高校1年生の「伊勢修養学舎」で女生徒の指導に当たっていただいている女性神職の方だから校長として欠礼するわけにはいかないのである。
・ 今大阪府には女性神職が100人前後居られるそうである。男子を含めて500人と言うから20%を占めている。全国レベルでは20000人の神職に対して女性神職が約3000人だそうだから15%となる。大阪は女性神職の比率は高いのである。
・ この数値は毎年毎年増えているそうで、ここからも人口減、少子化が読み取れる。男子の宮司さんがいないから神社の娘さんが資格を有して自社の宮司となるのである。神社の世界でも女性の活躍と言うか進出がはっきりと分かる。
・ 昨日のパーティは大変豪華で庁長はもとより大阪府の各支部長が来賓として出席していた。すべて女性の手で進められて近隣の都道府県からも女性神職の会からご来賓が見えられていたのである。「清興」といって式典の後の会食前に催しものがあるのも神社界の特徴で本日は米朝門下の桂雀雀さんの落語があった。
・ 来賓代表でご挨拶された大阪府神社庁長の大阪天満宮の寺井宮司はこの女性神職のパワーを具体的実践例を挙げて賞賛され感謝の言葉を連発されていた。確かに並み居る女性神職の存在感は男性神職そこのけの様相であったのである。
・ 最近女性の強さと言うかしたたかさというか大きさと言うか、女性の持つ「底知れぬパワー」みたいなものを感じる。年を取ってくるとますますその思いを強くする。しかし学校社会で女性を語る場合は気をつけなければならない。このことについては別途に言及したいと思っている。
・ 学校内における女性のパワーといえば本校においても女生徒のパワーはすごい。最近では学校行事でもやはり女生徒リードではないか。そのように思う。数は断然男子生徒が多いのだが存在感は女生徒である。
・ 又PTA活動においても実質的に動かしているのは女性副会長さんであり本部役員はずらりと女性実力派役員が並ぶ。会長さんは男性でも他は圧倒的に女性である。そのパワーたるや新しく来ている時期事務長さんの男性をして「すごいですね」と言うばかりである。
・ 理不尽な筋の通らないことでもしたり言ったりしたら、しこたま論理的に攻めて来られ、決していい加減なところでは妥協されない。あくまでも正攻法である。これが分からないとPTAのお相手は務まらない。「総すかん」を食うこと間違いない。
・ ところで本校は平成17年度が共学初年度で23年度入試で共学7年目を迎えた。23年度入試ではまだ最終結果は分からないが私の関心事は「どれくらいの女生徒数になるのだろうか?」ということである。比率は余り意味はなく重要なことは絶対数であると考えている。
・ 共学初年度が女生徒数69人で比率は17%であった。「男くさい男子校が売り」の浪速高校であったから当時の教員は69人の女生徒を見て、「どのように指導しようか」と迷ったと言うが、対応の仕方が分からなかったのである。
・ 共学2年目の平成18年度が128名で、一挙に27%まで上昇した。そして3年目の19年度は139名と数でわずか11名の増加に終わった。比率では僅かに上がって29%である。この19年度入学生からは私が校長として入学を許可した生徒たちであった。私はこれは「やばい」と思った。
・ 一般的に共学にして3年目までは「ご祝儀相場」で女生徒数は上がるが、その後低下するようになれば「危険信号」というのが学校界の常識とされている。従って私は4年目の女生徒数がいくらになるのか相当神経質になったのである。
・ 女生徒が増えなければ共学の意味はないし、活性化しない。様々な取り組みの成果もあって20年度入試は入学者数が618名と突き抜けて尚且つ女生徒数が188名と増えたのである。私は「ホッ」と一安心した。
・ しかし21年度からは入学総数も減少し女生徒数で言えば総数が513名で169名、(33%)22年度が総数545名で154名(32%)となってきている。最も総数は500人超えであるから幾分男子生徒数高から経営的には問題ないのだが、それでも女生徒の総数が最低160人は欲しいと思っているのである。
・ 160人というのは高校400人としてその40%が女生徒としての160人である。総数440人とすればその40%が176名と言うのが理想的な数値である。しかし「採らぬ狸の皮算用」で女子高人気もあって浪速だけが有利とはならず「激しい女生徒獲得競争」状態にあるのである。
・ そして今年の23年度であるが想定では女生徒数はさらに落ちることが想定される。ライバルの学校が今年共学に踏み切りこの影響も要因の一つである。特に今年は男子の専願数が対前年100名以上も伸びておりそれに女生徒が追いついていないのである。
・ 「女生徒数を如何に増やすか」これが現在の浪速の最大のテーマである。吹奏楽部に資金を投入し、雅楽部に支援の力を入れた。また今年からは茶道部を作って女生徒のクラブ活動の幅も広げる。
・ しかし最終的には大きな決め手として女生徒の進路指導と教育環境の整備しかないのではないか。女生徒が飛び上がって喜ぶような美しい機能的な校舎があれば浪速は強気になれる筈だ。