2011年2月5日土曜日

23年2月5日(土)私立高校出願状況発表

・ 今朝の読売社会面を見てびっくりした。「浪速に春来ないのか」の見出しが先に目に入ったからである。「エー、本校に春は来ない?」と瞬間思ったのだが中身は大相撲春場所大阪場所のことだと分かって一安心である。浪速高校に春が来なかったら大変だ。
・ 「浪速という言葉」はこのように一般的に大阪を意味する言葉として幅広く使われている。昔この浪速の字句の語源を調べたことがあったが良く分からなかった。古代朝鮮語で「太陽」は「ナル」と呼ばれ、「難波(なにわ)」という地名はこのナルに同じく古代朝鮮語の口とか門という意味を持つ「ニワ」が合わさって「ナルニワ・・・ナニワ」という地名語源説があると新聞記事にあったのを思い出した。
・ 大阪湾で魚がたくさん採れたから「魚庭(なにわ)」、あるいは野菜がたくさん採れたから「菜庭(なにわ)」、更には神武東征軍がこのあたりの「浪が速かった」ので「浪速」と名づけたという語源説もある。いずれにしても「浪速高校」は由緒正しい大阪の古名を戴いた学校なのである。

・ 冒頭の話に戻そう。大相撲浪速場所には春は来ないが浪速高校には春は来てもらわないと困るし今朝の新聞記事で「無事に春は来そう」ことを確信したのである。まだ最終決定ではないが「浪速高校にも春は来る」。

・ さて今朝の新聞各紙は「私立高校の出願状況」を一斉に報じている。昨年が2月6日で今年が5日だから、このように学校というのは1年サイクルで「行事というか情報というか」繰り返されていくのである。まさしく「同じ行事・出来事・情報の消化型社会」なのである。
・ 大阪の「私立中学校高等学校連合会」(約して中高連)は4日に今春の私立高校の出願状況を各校から情報入手してそれを4日にプレスリリースした。それが今朝の新聞記事なのである。先般の発表は大阪の公立中学校校長会からの「志願状況」で今回は「出願受付状況」なのである。
・ タイミングが後になるほど実態に近くなるので今朝の数値がほぼ最終数値と考えて良い。これを見れば「一目瞭然として各私立高校の入学想定数」が分かる。既に私立高校の中には「教室手配」や「教員手配」に走り回っている学校もあると聞いている。

・ おのおのの学校は子は自校の数値は当然知っている。各学校単位で言えば他校がどうあろうとも関係ない数値であるが、それでも「似たような学校」の数値と自校を見比べて研究するのである。それをしないような私立高校ではどうしようもなかろう。「他から学ぶ姿勢」が重要である。「どうしてあの学校は増やしたのか」「どうしてあの学校はあそこまで落としたのか」などと。
・ 今は退職された副校長先生が言われていた。この日の新聞を見るのが辛く見なかったと。事務長は今でも当時のことを思い出してこの日は学校全体が重苦しかったと。それ位本校はついこの前まで辛い時代であったのだ。しかし現実から逃げてはいけない。現状を分析して次の手を打たねば変革は出来ない。
・ 又今朝の記事は受験生には自分が受ける学校の状態が分かるし、府内の塾関係者や肝心の保護者にとっては「どの学校に人気があるのか」などと来年受験を迎える子どもたちのために大きな参考になる。「人気校」というのはすぐに保護者の口の端に上るのである。



・ とにかく今年の特徴は「専願率のアップ」であった。想定通りであった。専願率は前年比で5.56ポイントアップして27.02%となった。20年前の平成3年に37.70%だったものが徐々に低下し21年度に20.98%と最低を記録したが昨年22年度から上昇に転じ今年は更に上がって27.02%になったというものである。丁度12年前の水準に戻った。

・ 専願だけで外部募集人員を超える学校は33校にのぼり昨年から22校も増えているのだからこれは「大きな波」である。専願で外部募集定員を超えている学校は「言うこと無し」である。想像を超える上昇ではなかったか。

・ これは間違いなく私立高校授業料無償化拡大が影響しているのであってそれ以外に要因はない。今日の発表に対して橋下知事や府教委、私学課の関係者のコメントを知りたかったが、今朝の新聞報道には無かった。橋下知事や私学課に感謝しなければならない。

・ この専願率のアップは偏差値輪切りで想像すると府立高校の中間低位校は「定員割れ」するのではないかという論議がある。元々知事は「公立私立同一土俵で勝負」といわれているのだから、それはそれで良いのだが定員割れした府立高校に通う生徒のことを考えれば切ないものもあるのである。恐らく「府立高校の再編整備が更に進む」のではないだろうか。

・ さて出願状況から詳細本校のポジションを眺めてみたい。まず専願数のトップから大参大付属697名、興国685名、上宮621名、近大付属517名、阪南大学517名、常翔学園499名、桃山学院439名、大阪学院433名、大阪学芸427名、堺女子420名、星翔414名、浪速401、関大北陽400と本校は92校中12番手に付けている。悪くは無い。
・ ところが専願数値では12番手でも本校の特徴は併願数が多くて「専願数プラス併願数」でみるとトップは近大付属の2848名、大阪学芸の2413名、大産大付属の2334名、次に浪速の2299名と92校中4番手に上がってくるのである。
・ 更に言えば中学からの内部性も志願者だからその数値を含めれば本校は2395名となって近大付属3118名、大阪学芸の2413名に続く2395名となって府内3番手に付く。未だに「併願人気校」のポジションをキープしていると思う。
・ 今回の新聞記事数値から見えてくることは:
* 私立偏差値トップ校は府立トップ校とガチンコ勝負の色彩が強く専願数が減少して「あおり」を受けている感じがする。しかし併願の戻りは大きいのではないか。
* 特定の私立高校は大幅に伸びた専願数を示してるがこの傾向は昨年の年収350万円まで授業料無償化から起きてきており、更に助長された状態と言える。同レベルの偏差値府立に行くのなら私立の専願を選択するという受験生の意識が垣間見える。
* 中間ボーダーゾーンのボリュームゾーンになる学校は専願も伸ばしてはいるが依然として併願数も高くキープしている状況にある。しかしこの戻り率が全く現段階では読めない。3月の公立志願状況調査の発表で判明してくる。

・今年、後半になって大きく動き始めた私学専願アップは23年度入試で一つの傾向を示した。しかしこれは変化の途中であろう。まだ固まった状況とは言えない。そういう意味で勝負は24年度入試であると私は考えている。もう今年の勝負は終わった。入試広報には来年のことを考えるように言っているのである。

・ いずれにしてもまだ小さな変動はあろうが23年度募集の山場は越えた。後は間違いない入試業務を完遂して4月8日の入学式となる。まだ顔見ぬ新入学生よ、大歓迎である。浪速高校の正門を誇りを持って入って来て欲しい。鍛えるぞ。