2011年2月10日木曜日

23年2月10日(木)23年度入試当日

・ 依然に「フッ」と「府内の私立高校の入学試験問題を統一問題」で行われたらどうなるのだろうと思ったことがあった。現在各校単位に問題作成と管理が行われており、相当なコストがかかっている。それを大阪の私学中高連の名において外部の専門会社に依頼するのである。
・ 府立高校は統一問題でやってきている。ただ数年前から数学と英語はA問題、B問題と二つに区分され、学校単位に校長が選択できるようにシステムを改めたのである。実態は進学実績の良い学校が難易度の高い問題を選択するのである。これはリーゾナブルな方式である。勉強の遅れている生徒に難しい問題を出しても余り意味はない。

・ 本校では夏休み期間中に「問題作成委員会」のメンバーが数日をかけて作られる。これを外部に依頼するというのだが、問題の完成度や暦年の変化など質が高まらないか。保管管理の問題だってどちらかというと安全ではないのか。間違いなくコストは下げられないかと思ったからである。

・ しかしこれは恐らく不可能だと思う。賛成する学校と大反対する学校と両極端だろう。各校単位で受験生の得点分布などは一発で分かるようになる。ある私立の平均得点は90点で、ある私立では30点という結果が出るからである。

・ 入試問題と平均得点は公立中学校と関係の塾には春になって落ち着いた頃、送付するのだから、中学校から見れば「統一問題」は生徒の進路指導に「ばっちり」と最適な資料になることは間違いない。

・ 今は大きな話題になっていないが大阪府は府主体の統一学力試験を考えており、公立中学のみならず私立中学にも参加して欲しいと述べている。これが実現すれば知事の方針は成績開示だから各私立高校の「入学前偏差値」は公私同一土俵で分かるようになるだろう。

・ こうなればますます高等学校は偏差値で輪切りが進み、あの学校はトップ校、あの学校は底辺校などというレッテル張りが名実共に進むであろう。本当にこれで良いのかという疑問だ。

・ 大阪府が進めた新しい高校、最初は「エリート養成校」「超進学重点校」次に名前が変わって「グローバルリーダー養成高校」などは本当にこれからの日本の教育施策として正しいことなのかと疑問が出てくる。

・ これからの学校は勉強の出来る生徒、スポーツの出来る生徒、文化活動の好きな生徒と様々な個性集団であることが望ましい。偏差値輪切りで同じような集団で生きたものが現実の様々な個性がぶつかる社会で適切な距離感を有して力を発揮できるような教育こそ「ほんまもの」だという気がする。特に私立高校はそのために存在するようなものだ。



・ 早い受験生は7時30分には校内に来て自分の会場を確認していた。「早く行って自分の席を見ておきなさい」と中学校から指導を受けていたに違いない。生徒の押し寄せる波は7時55分頃が「ピーク」で正門前の道路は左右から同じ制服の生徒が並んで正門に入って行く様は「壮観」である。                                


・ まさに「中学生の洪水」みたいに正門に吸い込まれていく感じである。門の左右には保護者や恐らく「塾関係者」が激励で立っておられるのである。私はこの光景を見るのが大好きで「機嫌」が一挙に良くなる。しかし2395名の中学3年生というのは「相当な迫力」です。
                             



 ・ 8時10分に全員が集まり、私から短い挨拶と高校教頭、教務部長からの注意事項があった。私は「緊張感を持ってやるように」と指示をした。受験生の人生がかかっているといっても過言ではない。                               

・ 入試本部は「新館一階のピロティ」であり、昨年からこの部屋を使用し始めている。広さが丁度良いのだ。問題、筆記用具、壁には受験会場が明示され周囲にはCPUがずらりと並んでいる。
・ 何時も感心するのは本校の全教職員は「しっかりとした服装」で「厳粛な受験」を形で表して呉れている。これは中々立派なことです。受験生が人生の最初に味わう厳しい入試というものに対応する教職員の姿勢を示すものとして私はこのしっかりした服装を高く評価している。
・ 又常勤講師の或る男性教師は大体何時も「頭髪がぼうぼう」な感じで、先般私の方から注意したら綺麗に散髪されており、朝の朝礼では私のほうに頭を見せて「どうだ」という感じで迫って来たが、正直言って余り代わり映えはしなかった。

・ 8時45分きっかりと最初の科目である国語が始まった。試験開始前に「試答」と言う作業があり教科の教員がもう一度問題用紙と解答用紙の不備をチェックするのだ。若し何か発見すれば全受験生に試験前に説明して適切な対応を取ることになる。

・ 見る価値のある光景は試験が終わって監督の先生が問題と解答用紙を引き上げてきた時だ。「ワッ」と入試本部に人が増えるのである。そこで問題用紙を本部役員が受け取り解答用紙は所定の位置において再度ここで枚数などを確認する。
・ 試験開始や注意事項などすべては「校内放送」が手順を生徒には伝える。このように受験の日は「校内放送係」の先生が重要な役割を果たしてくれる。「シナリオ」もしっかりと出来ており今日は最初英語科の女性教員が放送を担当していた。「聞き取り易いお声」であった。毎年トップバッターはこの先生である。
・ この放送は3人の先生が受け持っている、二番手の先生も声が良く、教師より声優になったほうがと思うほどである。ご自身も自信があるのか、説得力のあるお声であった。三番手の先生は誠実な声で丁寧に説明されていた。この3人で永久にやれば良い。

・ 昼食は「お弁当の支給」である。アルバイトの高校生と教職員では当然、中身が少し違うらしいが全員に仕出しだ。落ち着く暇もないので恐らくかき込むという感じではないか。お昼は幕の内で夜は寿司弁当であった。

・ このようにして2時55分全く混乱なく試験は終了した。私は正門で受験生を見ながら道路に受験生が飛び出さないように受験生を見送るのである。「アッ、校長先生だ?」とたびたび受験生に言われた。そして挨拶を受けるのである。「入試説明会」で登場した私の顔を覚えてくれているのである。中には帰る前に学院神社に合格祈願をしている生徒もいた。
・ 下校は7班に分けて少しづつ正門から出していく。本校は便利な場所で南海我孫子前駅、JR我孫子駅、地下鉄御堂筋線の我孫子と三つの駅があるがそこに教員を待機させ、「事故のないように」交通整理だ。こういうところは「浪速の良いところ」である。試験が終わったのが14時50分、明日の「面接試験」の説明をして「分散下校」させた。
・ 終わったからと言ってすぐ帰れる訳ではなくて長椅子を取り出して普通の教室に教員の手で戻すのだ。「現状復帰」でその後明日の面接会場の準備となる。アルバイトの在校生も大変よく頑張ってくれていた。このようにして頑張ってくれている教員や生徒を見ると私は「優しく」なる。16時20分採点作業に入る前に「見事な入試作業でした」と慰労し、もう少し頑張って欲しいと激励したのである。16時30分から「採点作業」が始まった。

・ 夕刊は当然のようにして「私立高 京阪神入試スタート」と見出しだ。アルバイトで頑張ってくれた生徒へは慰労と感謝の気持ちからサプライズとして「アルバイト料を1000円上積み」するとアナウンスしたら「大歓声につぐ大歓声」であった。