2011年2月21日月曜日

23年2月21日(月) わいせつ教員

・ 私は自分の「勘というか」、「確然性というか」何か目に見えないポイントゲッターみたいな特異な才能を持っているではないかと、時々自分でも思うことがある。職場でも私に近いスタッフはこのことを気づいているに違いない。それは多くの場面でそうのように思わざるを得ない局面が過去多々あったからである。
・ これと同じようなことが又最近起きたのである。3日前に私は「教員と生徒の距離」というタイトルでブログに一文をアップした。その中で私は「教員が特定の生徒と携帯メールのやり取りなどすべきではない」と明確に書いた。

・ そしてブログにアップした翌日の法人朝会と管理職朝会で私は指示した。4年前に「就業規則」を新制定に近い感じで作り直してからほぼ3年が経った。丁度見直す良い機会と考え事務所の担当と高校教頭に「就業規則特に懲戒の部分の見直し」を指示したのである。
・ そして昨日20日の読売朝刊の記事だ。驚くような見出しで「懲りないわいせつ教員」「懲戒免職10年で倍増」「4割勤務先の子狙う」「免職者の手記で警鐘:個別の生徒とメール禁止」「それでも特効薬なし」である。6段抜きだから記事の扱いは日曜日朝刊としては異常なくらい大きい。
・ これを纏めた記者は満を持して記事にしたという感じである。「調査記事」だから他紙には同じようなものが無かった。それだけにこの読売の姿勢が際立っている。私は久方ぶりに読売らしい気概に触れて嬉しかった。
・ 記事の中身は書くのが「おぞましい」くらいで09年度の事例分析では見出しにあるように勤務先の児童生徒へのわいせつ行為が41.1%というから「滅茶苦茶」である。自分が教えている生徒へのわいせつ行為だからもう言葉がない。こういう時に「世も末だ」と言う風に使う。
・ 18歳未満が24.8%で未成年が6割を占めて被害の3割は保健室、生徒指導室、教室などで起きており記事は「校内のチェック体制の甘さ」があると書いている。しかしチェック体制の甘さと言われてもなーと思う。元々教師が自分の学校の児童生徒に教室でわいせつ行為に及ぶなど想定していないからである。
・ 対象行為は「体に触る」が最多で55件の36%、次いで「性交」が33件の22%、「盗撮・のぞき」が18件の12%と出ていた。そして次の記事にも驚いたのである。対象者は中学教員が57人と最多、高校教員46人、小学校教員38人と続く。

・ 年代別では20歳代が26人、30歳代38人、40歳代51人、50歳代38人と全世代に渡っている。若さゆえの過ちではないのである。懲戒処分を受けたものが10年前の1.4倍で懲戒免職は約2倍という。
・ 止まらない不祥事に各教育委員会は対策に頭を痛めているとあったがマニュアルを作ろうが処分を厳しくしようが一向に効果は無く右肩上がりが続いているという。その背景は「モラルの低下」「仕事量の増加によるストレス」が指摘されていると記事には纏めているが「個人の資質面が大きい」と言うのが最後の方にあった。これって言い逃れのような気がする。

・ 「ハインリッヒの法則」というのがある。前にもブログに書いたような記憶がある。労働災害に関するものであるが、この法則は間違いなくこの種の教員の不祥事にも当てはまると私は思っている。1件の重大な事故災害には29件の軽微な事故・災害があるものでその深層には300件のひやりハットがあるというものが元々である。
・ 言い換えれば1件の重大なわいせつ行為の背景には29件ものわいせつ行為がありその又億には300件もの事件にはならない、すなわち表ざたにならないわいせつ行為があるということである。

・ 教え子への強制わいせつ罪で小学校教諭が08年に逮捕された広島県教委は今度こそという訳でもなかろうが検察官や精神科医を入れた「不祥事根絶対策専門家会議」を作り対策を進めており、「個別の生徒とのメールのやり取り禁止」などを進めると記事にはあった。

・ どうして教員にはこのような児童生徒へのわいせつ行為が多いのかという問題を考えてみる。「個人の資質の問題」と切って捨てるのは簡単であるが、それでは物事の解決にはならない。

・ 私は思うのだ。「先生、先生」と言われ「傲岸不遜」「怖いもの知らず」に陥っていった教員である。特に「生徒には絶対的な存在」である。両親は怖くは無いし尊敬もしないが「学校の先生は尊敬し大好き」なのである。そこを狙っているのである。

・ 加えて元々社会とは切り離された「塀の中で生きてきた人間」だから「こらえ性」というか「耐性」がないのである。「弱い」のである。弱いから「弱いものに手をつける」のである。

・ 「手っ取り早く身近に在るものに手をつける」ということなのである。幼稚な子どもなのである。それが自分の学校ということになるのである。絶対に他校の児童生徒に狙いを定めるなどの度胸はない。簡単だから出会い系に行くのである。

・ 「仕事量の多さによるストレス」が要因と言ったら一般のサラリーマンに怒られるのではないか。サラリーマンの方が成績評価など余程苦しく、人間関係や上司との関係などでストレスが溜まっていよう。

・ 何時も教員は原因を他に求める性癖があるが、これも子供である。原因を他に求めても良いが、だからと言って生徒にわいせつ行為をする理由にはならない。こういうところも「耐性」がないのであって要は「育ちきっていない人間性」があるのである。「いびつ」なのである。

・ 「獄門張り付け」「打ち首さらし首」と言って免職になった政治家がいたが、結局は厳しい処分しかないのであろう。北海道教委はある教員の手記を載せた対策書を作って道内の全教職員に配布した。その内容は「児童買春で逮捕されました。きっかけは出会い系サイトです。事件は報道され、妻と子どもは疲れ果てていました。皆さん、どうか私のような教師にならないで下さい」というものだ。笑えない話である。


・ 本校は特定の生徒との個人的なメールのやり取りを禁止する。又学校外で管理職の許可なく特定の生徒と二人で会ったりすることも禁止する。これらは「就業規則」において明確に規定する。出会い系サイトは禁止というには学校が禁止する事項ではないので後は本人の自覚だろう。

・ 私は本日の校務運営委員会で記事のコピーを配布し注意を喚起するよう徹底したのである。しかし迷惑な話だ。圧倒的に多い先生方は真面目で立派な方々ばかりであるが一部の不心得者の為に悲しい、恥ずかしい話を聞かされるのである。そう思えばこのような連中は決して許すことは出来ないのである。