2011年10月15日土曜日

23年10月15日(土)第一回中学入試プレテストの日






・ 今日は「平成23年度中学入試の第1回プレテストの日」であった。中学の入試説明会としては今年3回目である。私は「赤の勝負ネクタイ」締めて臨んだ。それほど今日のプレテストは重要なものである。

・ 受験生心理として本命の学校には一回目からプレテストを受ける傾向がある。従って一回目の受験生の数で傾向が読めると考えているからである。今日を皮切りに来年2月まで浪速高校、浪速中学の正式入学試験までほぼ週末の土曜日が予定で一杯になる。別に土曜日だろうと日曜日だろうと構わないが「神経の張り詰めた日々」が続くことになる。

・ しかしこの「緊張感」はやったものでなければ分からないだろう。頭で考えても駄目だ。皮膚から入ってくる感覚である。全国に学校の先生と言われる人は100万人程度はいるとしてそのうち私立学校勤務の30%程度しかこの感覚は分からないと思う。

・ 30%の中でも近隣で言えば、兵庫県の灘中学高校や、東大寺学園中学高校などは「放っておいても生徒が集まる進学主体の私立」だからこのような「ブランド私立」を除いた私立が別の意味で緊張感溢れるのである。その緊張感がない私立学校はまず「落ち目の三度傘」で学校は敗退に向かう。

・ 世の中は橋下代表率いる大阪維新の会の進める「教育基本条例の話で一杯」であるが、私学はそんなことに気を奪われている暇はない。時間があれば弛まぬ生徒募集に走り回っているのが私立中学であり、私立高校である。元より教育の中味が最も重要と言うのは「言わずもがな」で当然である。

・ 中学入試で言えば「プレテストへ参加してくれる小学校6年生の数」と高校入試で言えば「入試説明会に参加してくれる中学3年生の数」である。多ければ嬉しいし、少なければ少し落ち込むだけの話である。だから私は落ち込まないように常に「何かを提供する」ように入試広報には口癖のように言っている。

・ 「付加価値」だろう。去年と同じで「代わり映えしませんが、今年も来てください」では駄目だ。新たなメニューを追加するとか新たな教育施設を作ったとか新たな奨学制度を整備したとか私立は常に中味を「棚卸し」して埃を払い、また新商品を陳列する努力こそが求められる。

・ 最終的には「入学試験を受験する生徒の数で決まる」から最後の最後まで分からないのであるが、今までの「データの蓄積から傾向は読める」。しかし中学校が関西大学の連携中学となった一昨年、即ち22年度入試から「じわじわ」と変化しつつある。それは現在も進行中である。難しいのは数のみならず質のレベルも変化しつつある。

・ とにかく受験生を徹底的に研究精査しなければならない。学校に段々と力が付いてくると「お試し受験」といって「小手試し」に受験してくる層がある。しかしこれは「嬉しい話」で「あのような優秀な生徒が浪中のプレテストを受けた」という噂はすぐに広まる。

・ 最後は本命の中学に逃げられたとしても浪中はそのような中学になったという塾の先生方の評価は高まる。お験し受験層を本校に引き繋ぐことがテーマであるがこれまたしんどいテーマなのである。そう簡単ではないのだ。

・ 我々は「浪速の教育力に自信がある。」これだけは本校の教員の為にしっかりと書いておきたい。私は本校教員の指導力を信頼している。彼らはやる。これだけは間違いない。しかしそうだからと言って社会はそう簡単に浪速の力を全面的に受け止めてくれるわけではない。

・ 学校とその学校の教育は長い、長い時間をかけて生き続けてきた「生き物」である。数世代の評価がそこにはあるのだ。今の世代が「それは昔のことです」と言っても意思を決定する保護者や親戚や知人はそう簡単には信じてくれるわけではない。

・ 地道な当に地道な努力が求められるのである。「起死回生の一発技」などない。「打出の小槌」などは何処を探してもない。当に血の出るような地道な弛まぬ努力があって初めて話を聞いて貰える、顔を向けて貰えるのである。

・ この部分が私学の辛さであり逆に言えば「教育者としての腕の見せ所」となる。放っておいても生徒が自動的に集まる公立中学とは根本的に違うところだ。特に私立中学は高校に比べて「厳しい」のは間違いない。

・ 何時も感じるのであるが私立中学は「急勾配で右肩上がり」というのはない。高校は義務教育でない分、公立高校、近隣の私立高校との比較で案外「優位に立てる」ケースはある。本校がそうだった。しかしその分「急激に生徒を減らす」学校があるのである。高校は本当に怖いものがある。「一瞬にして地獄行き」となるからだ。今から数年前に本校は「地獄を見た」のである。

・ 違った意味で私立中学は本当に厳しい。「じわっじわっ」という感じだ。しかし私はこの感覚が時に快感に感じる。手ごたえを感じるからだ。様々なことをしてきたが私立中学は高校以上に「勝ち組、負け組み」がはっきりしてきた。本校のポジションは今負け組から勝ち組みにじわっじわっと移動しつつあるのである。しかし時間がかかる。

・ 今日のプレの受験者数を見て正直「一安心」である。間違いなく関西大学との連携効果はある。関大コースの志望者が多くなってきた。しかし1回目のプレだけでは何も分からない。中学で言えば「11月12日(土)の第2回プレテスト、12月17日(土)の最終説明会、そして1月14日(土)の本番試験A,翌日15日(日)の本番試験B」となり、最後のふたを空けるまでは分からない。

・ 学校全体の「勢い」と「入試広報室のメンバーの誠意と努力」が結実したもので私は彼らに感謝している。彼らは彼らの仕事をする。私は私の仕事をする。私が出来ることは大きく分けて以下の三つだ。

・ まず「教育の中味のチェック」「教育環境の整備」「優秀な人材の確保と投入」だ。教育の中味、施設管理権、人事権、全ての権限を理事長・校長は有している。絶対権限で有る。従ってすべての結果責任は私にある。

・ 「教員の評価権限」も私にある。公立教員への教育基本条例などの議論は甘い話である。私学ではそんな悠長なことなど言っておられない。一人のいい加減な教員のために船が沈没するようなことがあってはならないからだ。彼らも分かっている話だ。

・ 公立の教員が校長の職務命令に3回違反したら免職だと維新の会は言っているが大体校長命令に反するような教員が居ることは「想定外の話」である。少なくとも本校ではまったくない。例えあったとしても「痛くも痒くもない」。

・ 今日の冒頭挨拶で私は昨年より二つの点で強調したことがある。一つは本校は「生徒の力を引き伸ばす」ということ。これは関西大学からも評価されている。正直偏差値がそこそこの状態で入学しても本校はそれを引き伸ばしているからである。

・ 中学の中にはかなり高い偏差値で入学した割には中学3年間で伸ばしきっていない例もあるが本校は間違いなく伸ばしている。それは一つには「授業時数の多さと教員の指導力」それに「多聞尚学館という武器」があるからだと思っている。「上げ潮ムード」もあって第一「生徒が燃えている」。

・ 今日私は「新校舎建設宣言」を行った。まだ殆ど決まっていないが「勝負の時」と考え急遽昨夕に追加した。大きなレイアウトと「イメージ図」しかなかったがこれを使って浪速中学に入学したら高校の卒業までに間違いなく新校舎に入れると私は説明したのである。