・ 毎週なのか、月に一回なのか定かではないが産経新聞の日曜版に「一服どうぞ」のコラムで「裏千家前家元の千玄室氏」が一文を寄せられている。千利休に最も似ておられるとされている茶道の第一人者である。さすが求道者であり素晴らしい内容と表現の文章で私は毎回楽しみにして読んでいる。私はもう思想家として尊敬している。
・ 今朝の書き出しは「楽しみは国内家内(くにうちやうち)事もなく、無病息災静かなる時」というものであった。幕末維新の越前藩主の松平春嶽が詠んだものとあった。これでこの一文は自分のものとして何かの時に引用できる。
・ 「事もなく」と言うのが味わい深い。まさに事も無く学校が、生徒が、教職員が静かに進んでくれているのが一番良い。いったん事があればトップは自ら先頭に経って処置しなければならないが、事も無くそのような事が起きない方が良いに決まっている。 私の場合は「安らぎは校内校外、事も無く、生徒落ち着き、授業静かなる時」だ。
・ 無病息災とあるが昨日の大阪日日は大阪府の職員の精神疾患職員が「急増」していると報じていた。2010年に精神的病気で7日以上休業した人が職員全体の1.7%となり、10年前の約2倍だと言う。数で179名とあった。
・ 理由は「職場環境の要因の一つ」とあったが何のことかさっぱり分からない。記事の見出しは「職員基本条例」の影響があるとあった。「厳しい評価制度」を導入すればますます追い込まれる職員が少なからずいると民主党の府会議員が維新の会を牽制したともあった。
・ しかしだ。たかが職員基本条例の制定前の議論の段階で精神疾患に罹るなどは信じられない話だ。行政に対する府民の目が厳しくなって又、一人当たりの仕事量が増えたことも原因とあったが、私はため息を付く。「弱い、甘い」と言わざるを得ない。
・ 現代社会だ。誰でもストレスに囲まれている。厳しい評価と言うが評価は元々厳しいものである。甘い評価など聞いたことが無い。それに自分の力でまず打ち勝っていかねばならない。仕事は甘いものではないという「覚悟」がまず必要だ。
・ 大体世の中が自分の希望するように行くわけが無い。考え方と姿勢の問題だと思う。個人を特定して狙い撃ちしているのではない。最大公約数的な網を仕掛けられたからと言っていちいち病気になっていてはどうしようもない。
・ 昨夜はPTA役員との浪速祭打ち上げ会であった。心斎橋のレストランを借り切っての大パーティであった。今まではホテルを使っていたがこのような場所も面白い。「飲み放題」で会費5000円だから安い。会費はPTAも学校も均一に同額である。当たり前だ。
・ 大いに盛り上がった。話題は何と言っても「10月29日の洗心亭お茶席披き」のことであったが女性の皆さん、「着ていくものに困る」というものであった。私は平服で結構です、ただ白い靴下だけは持参されたがよろしかろうと申し上げた。
・ 自分で和服を良く着ないのだ。結婚の時に持参した着物は「たんすの肥やし」のなっており、長い間着た事はないとおっしゃる。しかし着て見たい様子も伺えるのである。それに頭髪のセットとか言われるので私は次のように述べたのである。
・ 洋服は明治後だからまだ200年も経っていない。和服は平安時代の昔から着ている日本のスタイルだ。そのDNAは皆さんに流れており着物が自分で着れない筈が無い。それに昔の人は一々美容院になど行かなかった。
・ 人間やる気になれば何でも出来るからやる前に勉強しようとしない心がけがいけないと幾分調子に乗ってお説教したのである。私など5分も有れば簡単に着られる。最初は本で勉強したが簡単だった。ただ着た後のたたみは苦手である。それで今日も和服にした。
・ 今日はかねてから予定されていたふくろうスタジアムで硬式野球部への「ピッチングマシン」の贈呈式があった。先ごろ本校の野球部を献身的に応援してくれていた篤実お方が亡くなられた。何時も試合には応援に出かけて頂いていた。
・ 私もお家を訪問したことがあって良く存じ上げている。過日奥様が学校に見えられ、金一封を持参されたのである。「亡くなった故人の意思でささやかですが・・・」と言われたのである。
・ 本当に有り難いことで私は何に使うか野球部保護者会とも相談していたのだが結局ピッチングマシンとなったと言う具合である。最近硬式野球部の戦績が悪いので私は勧めた経緯もある。
・ かなり高価なもので最新鋭だからこれを使って腕を上げて欲しいと思うのである。結局保護者会や同窓会も応援するということで今日は関係者が集まって贈呈式ということなのである。選手が多いため練習のバッティングゲージは3箇所設置して練習していたのだがマシンは2台しかなかった。これで3台揃うから効率よい練習が出来るだろう。
・ 贈呈式が11時30分、その後私は門真市民文化会館に向かった。ここで実施される「第25回大阪私立中学校高等学校の芸術文化祭典」に参加する本校雅楽部の激励訪問である。
・ ポスターには雅楽部の部員が小さいが載っていた。運動部は大体派手だから保護者やOBなど応援が多いのだがこのような文化部は相対的に少ない。それだけに校長は応援してやりたいのである。
・ それに雅楽というのは一般には馴染みが薄い。雅楽部があるのは大阪広しといえども本校だけだから、部員が正装束に身を固めて出演すると大体客席からどよめきが出る。神社神道の学校だと言うことを知らしめるにはこれほどの媒体はないと思っている。
・ 当然指導者は大阪の神社界でもトップの方々ばかりだからやはり上達のスピードが違う。楽器もほぼ揃えているから見ていてバランスが大変良くなった。本校の代表クラブとして育ってきたことが嬉しい。
・ 今日で3年生は引退となる。この3学年は本当に素晴しかった。ここまで雅楽部を高めてくれた。地域でも演奏してくれ本校雅楽部の名を広めてくれた。演奏後目を腫らしていた女生徒もいた。私は「良く頑張ってくれた」と慰労し、記念に竜笛をプレゼントすると言ったのである。


