校長は時間が取れたのであろうか、数学の常勤講師のA先生を校長室に呼び入れた。面談である。A先生は本校勤務が3年目になるが、今年の大阪市の中学校教員採用試験に合格してその去就が注目されていた。高校は理事長のホーム、茨城の水戸短大付属高校から立教大卒だ。バレーの有名な選手で立教では主将を務め、中位リーグから2階級あげた実績を有する。元々は大阪の日本橋生まれの大阪っ子で今でも父上の保有するAビルというののがあってそこに兄と住んでいるらしい。理事長とはご近所さんである。そう言えば時々「餃子の王将」で鉢合わせすると理事長は言っていた。お兄さんも数学の先生で他の私立の専任教諭だと聞いた。背が高くて色白で間違いなく「イケメン」の26歳である。
朝、雅楽部の顧問先生が校長に竜笛を持参してきた。浪速教職員雅楽団に入って竜笛くらい吹けるようになったらどうかという話である。以前校長は「やってみようかな」ともらしたらしいのだ。しかし面白いではないか。一旦受け取って2時間後には「当面休止」と宣言しこの竜笛を事務室のMさんに譲るとしたらしい。このMさん、理事長いわく雅楽が似合いそうな顔立ちだというのである。また教員が頑張っているのに事務からは誰も雅楽が扱えるのがいないというのはバランスが取れないという理事長の考えがあってのことだろう。浪速教職員雅楽団はそのうち大阪府でも有名になるだろう。5万円もする手作りの笛である。力を入れて頑張って欲しいと理事長は述べていた