・ 正直言って最近の子どもたちは暑さに弱いと思う。こういうと何か物議を醸しそうだがどう考ええもそのように思う。確かに地球温暖化だから私が中学生の頃の気温とは2,3度は上がっているだろうが、それにしても弱いと思わざるを得ない。
・ 自分の部屋にはエアコンがあり、通学の電車にも空調がなされ、太陽の陽をまともの浴びるような場面は生徒にとって本当に少なくなってきていることは間違いない。環境の良さが実は「耐力」を落としているのである。・ 勿論個人差がある。しかし弱い生徒に「弱いなー」と言ってはならない。学校と言うのは最大公約数的配慮ではいけないと私は思っている。生徒を集団として眺めると大きな失敗をしでかす。
・ 学校は集団ではなくて「個の集まり」と考えることが大切であり、特に私立学校の要諦だと思う。保護者は自分の子しか頭にはない。あくまで個であり、集団の1人とは思っていない。この考え方が出来る教師は保護者と上手くやっている。
・ それが「お宅のお子さんは・・・」などと言えば「私立に行かせている意味はない。」と思われるだろう。個に目をやり手段を構成するということだ。集団の為に個があってはならない。この考え方は学習指導にも当てはまる。2学期から中学校では完全に「習熟度別授業」を展開する。これも個を考えた上でのことである。
・ そういう訳で数日前から我々は始業式での熱中症対策を考え、ピリピリだった。しかし運悪く(?)今日も朝からじりじり焼け付くような陽射しであり、雲ひとつ無い快晴、予報気温も最高34度とテレビで放送していたので、出勤途中から「ウーン」と私はうなっていた。
・ 朝一番に教頭先生に場合によっては教室での始業式でも良いと言った。無理して決行して又生徒がバタバタ倒れるようではいけないと思い直したのである。生徒は誰か1人気分が悪くなるとそれは伝播していく。「連鎖反応」である。これが怖いのである。
・ 3年前の9月中旬、「秋季例祭」の真っ最中に生徒がバタバタと倒れて救急車は来るわ、取材のためかヘリコプターが学校の上空をぐるぐる回る、テレビ局は来るわ、取材記者は押しかけるわで学校は大混乱に陥った。今でも忘れることは出来ない。
・ 朝8時20分頃グラウンドを見に行った教頭は「風があるので予定通り運動場で」と報告に着たので私は決行することにしたのである。当に数年ぶりの運動場での始業式となった。
・ 私が拘ったのは昨日清祓祭を行った「クラブハウスのキーの授与式」をハウス棟の前で行いたかったからである。そして武道館、クラブハウス棟、大型クラブの更衣室などを実物を見せながら話したかったからである。
・ 学校と言うのは、特に本校の教職員はこのような場合色々と考えて熱中症予防や式の時間が短くなるように知恵を絞ってくれる。例えば比較的体力の弱い中学生は最も最後に並ばせるように教室に待機させてグラウンドに出すのだ。
・ こうすれば照り返しの強いグランドに立っている時間は短いと言うわけである。細かい心遣いである。始業式前の「神前奉告の儀」も何時もは「学院神社」と「祖霊社」の2箇所を参拝するのだが今日は一回だけにした。
・ 学院神社の方を向いて「遥拝」というスタイルにする。本校の生徒はさすが神社神道の学校の生徒だなと思うのは教師が「遥拝」と声をかけると見事にそれをやってのけた。素晴らしいと思った。遥拝と言うことを知っているのだ。
・ 又クラブのキーの授与式も代表クラブに渡すことで時間を節約したのである。クラブ単位に手渡すとなると時間は相当長くなるからだ。大きな模型のキーを用意してくれていた。面白い。・ キーの授与の後生徒代表が感謝の言葉を述べてくれた。しみじみとしたもので生徒も大変喜んでくれていることが分かった。「校長先生に心から感謝しております」とまで言われ私は目頭が熱くなったのである。自治会の諸君も真新しい自治会部屋を与えられて丁重にお礼を言われた。
・ 私は校長講話で2学期の開始につき様々なことを話した。こればかりはしっかりと言わねばならない。熱い中であったが生徒は立ったまま真剣に聞いてくれていた。このクラブハウス棟完成で一連の工事は完了した。
・ 9月末には既存校舎の解体に入り遂に新校舎建設に向かって新たなステージに入るとしゃべったがこれらについては生徒には現実のもとしてまだ受けとめた様子ではなかった。それはそうだろうと思った。その時は自分たちは卒業しているかも分からないのだから。
・ 特に3年生へは後数ヶ月で進路が決まる。最後まで頑張れと激励した。2学期は重要行事が目白押しで、一つ一つしっかりと対応して学校生活を有意義なものにするように述べたのである。
・ 高校で4名、中学で2名の転入生が居る。心では不安を感じているだろうから皆で歓迎し優しく早く仲間になれるようにと話した。そして最語に私は高校音楽の授業の為に「クラッシクギター」を40台揃えたのでしっかりと学び器楽演奏から学び取るように話したのである。
・ 決して安い買い物ではなかったが音楽の先生の要望に応えて生徒が音楽の授業に興味関心を高めるよう支援したのである。確かに「歌うばかり」では仕方があるまいと悟ったのである。
・ 予定時間より短く式は終了し誰一人気分が悪くなるような生徒もおらずホッと安心した。しばらくはグラウンドでの式などはない。しかし私は考えたのである。始業式、終業式は全校生徒が集まって校長の話を聞くと昔から決まっているがもう夏場では教室での式が基本だと言う考え方もあるのかなと思うようになってきたのである。
・ どうも校長の権威主義的な感じがしてきた。生徒のことを考えたら涼しい教室で校長の話は校内放送で聞かせるという形もあって良いと言う考え方である。しかし学校において校長の権威が無くなったらお仕舞いである。校長は最後の砦でもある。一度管理職と議論することとした。