・ 私は基本的に「学校は外部に如何に解放、開放していくべきか」が問われていると常々考えている。社会の人々は学校の事を良く知っていると思われているが私に言わせればそれは狭い範囲でしかない。自分の学校時代の経験や自分の子どもの通う、通った「経験側」が見方を支配している。
・ 「学校の塀の中」は見えているようで案外見えていないのである。学校と言うのは極めて複雑怪奇とは言わないが複合化した「人間集団の煮詰まった鍋」みたいなもので学校を理解することはそれほど簡単ではない。
・ テレビなどメディアで学校問題を「さも分かったようにコメントする教育評論家」などの話を、我々は時々話題にするが多くの教員は「ウーン」とか言って深く言及しない。むしろ無視に近い。心の中では「少し、違うなー、言っても仕方が無い」と思っているのだろう。
・ 学校の教員は甲子園の野球監督の先生を除いて「メディアへの露出」を嫌がる。要は目立つことから基本的に我が身を避けようとする性癖がある。これに習って私のスタイルも変化してきた。私も今や学校の教員と同じくメディアへの露出を避けるようにしている。一つは面倒くさくなってきたのである。
・ しかし私立学校の責任者として、この姿勢だけでは駄目なのであって、外部に対して学校の事を「トップ自ら発信」しなければならない。特に私立学校には尚更求められているポイントである。「来る客は拒まず」「学校での入試説明会」は100%参加し「自らの顔を晒し」、自らの言葉で「浪速を語る」ようにしてきた。「校長ブログ」もその目的からである。
・ 何を教育の柱にしているのか、その学校の校長は一体どのような人か分からないようでは保護者はその学校を信頼してくれないだろう。ここ10年「学校改革」が進むにつれて益々その傾向は強くなった。「時代はトップは誰か?」ということなのである。・ 可哀想なのは公立学校の校長だ。教育委員会は基本的に一校長の言動をまず規制範囲に閉じ込めようとする。「まず横並び」「突出を避ける」というのが行政施策の宿命みたいなものだからである。
・ 最近では少し状況が変りつつあるがそれでも「法的根拠」がそうなのだから仕方が無い面もある。「橋下知事の苛立ち」の原因はそこにある。だから「教育基本条例の制定」などに発想が行くのだ。
・ 私立学校が横並び、内向きであったら誰も入学者は来てくれない。「差別化」「付加価値」を詠い叫び、外部に発信してようやく「勝負土俵に上がれる」のであって公立高校みたいに「規制で持っている」という訳にはいかないからだ。「私立は何でもありの精神で生徒・保護者・教職員一体の連合軍が必要」なのである。
・ 私は何時も職員会議で教職員に強く言っているのはこの点だ。「最も強い宣伝媒体は現実に本校で学んでいる生徒群」である。これらの生徒が浪速教育の実践効果を上げておれば生徒は集まってくる。事務の受付や電話の応対一本で学校の評判は上がる。
・ さて8月も終わりつつある。来週から正式な授業が始まる。そして今日は中学3年生対象の「クラブ活動体験入学の日」である。これは9月から始まる本格的入試説明会の前哨戦と言うべきものであり、学校としては重要なものである。
・ 本校は7月24日と8月21日の2回に分けて実施している。特に人数も多いのは2回目となる今日の体験日であった。今年は「浪速武道館」が完成し昨年には「ふくろうスタジアム」が竣工している。「道具立て」は揃った。
・ 加えて他校には多くはない「人工芝のテニスコートが3面」ある校内第グラウンドがある。そして比較的余裕の出てきた「大きな体育館」がある。体育館と言えばこの夏休みに某大手塾に会場として貸与した。
・ 何と2100名を超える中学生が会場一杯に満々となりその熱気はすごいものだったという。これも開放政策の一環だ。このようにして浪速の関心の火でも灯れば嬉しい話である。
・ 今日のクラブ体験で言えば過去最高の人数が集まってくれた。特記はとにかく「弓道人気」がすごい。7月も人を集め、今日も硬式野球を除けばトップの人気クラブといえる。確かにあの素晴らしい剣道場「玄武館」を見れば中学3年生は惹かれるだろう。・ 相変わらず硬式野球人気は高いが今年の甲子園予選みたいに一回戦で敗退するようでは人気が落ちる。ふくろうスタジアムを作ったのだ。これを武器に才能ある野球少年を集めねばならない。サッカー部、バスケットもバレーも陸上ももっと頑張って欲しい。
・ 例年なのだが今年もその傾向だ。「卓球部」の人気が底堅い。これは私の認識を改めるものであった。反省だ。間違いなく指導者である社会の教諭のH先生の力量があってものだと確認した。卓球部に支援をしていきたい。
・ 文化系で言えば茶道部の体験入学が2名居たがこれはこれからのクラブだ。入学してくれれば「お道具」を渡して茶道部に入部させる自信は私にはある。現に今や50人を超える大クラブとなっている。雅楽も今の段階では少なくても構わない。問題は入学してからの話だ。・ 「吹奏楽部」は強化して4年目となった。実力は上がってきているがまだまだらしい。私は大変良いと思っているのだが金賞が取れない。顧問の先生に言っているのだ。府内の実力者や有力者の傘下に入らないと「田舎の方でチョコチョコ」していても駄目なのではないかと。
・ 随分お金を遣ってきているのに難しいものだ。今年から中学校吹奏楽界にも影響力のある外部指導者の指導を仰ぐようにしたが早く効果の出るのを期待しようと思う。顧問の先生は後一歩と言っていたが、まあもう少し気長に待とう。まだ5年目だから焦る必要はないか。
・ 今年の特徴は「軽音楽」の数がある程度まとまったことだ。私は新しく完成した部室に二部屋ぶち抜きの「完全遮音の軽音楽室」を作った。これを見れば喜んで呉れるだろう。私みたいに演歌のおっさんでは今の子どもたちの好きな、分けの分からない音楽は理解出来ない。生徒が好きなのだから仕方が無い。軽音楽もクラブである。
・ 今日は私自ら全ての会場を見て回ることにした。幸い雨は本降りとならず助かった。中学生もその保護者もしっかりと楽しんでおられた。入試広報室やクラブ指導の先生方の献身的業務執行に頭が下がる。9月以降の入試説明会では私も前面に出て頑張らねばならない。「やるぞ!」と徐々に気力を高めているのである。
