2011年8月30日火曜日

23年8月30日(火)クラブハウス清祓蔡








・ 着任して5年、大きな「神事」を次から次と実施してきたような気がする。「多聞尚学館」も盛大だった。「ふくろうスタジアム」も大きなお祭りとなった。特に「浪速武道館」は「地鎮祭」「上棟祭」「竣工安全祈願祭」と本格的なものだった。
・ 神社神道の学校だから当たり前と言ったら当たり前であるが、私自身がこのような「祭事」を重要視していることも大きいと思う。ゲンを担ぐとかそういうことではなくて古来日本の国はこのような「神事」を大切にしてきた。

・ 世界でも日本の宗教観は幅が広い。外国人の目には無節操に映るかも知れないが、クリスマスケーキを食べ、除夜の鐘で年を送り、明けると神社に初詣をする国民である。誰もそれを不思議だとは思わない。

・ 世界には様々な宗教や信仰があるが我々日本人の中には「何か自分を超越したものに敬意」を払うというDNAがある。神道は字の如く「神の道」であって教えではない。経典や戒律など仏教の方が複雑で難しい。神道にはこのようなものは無い。

・ 神道の世界観は木、川、森などの「大自然の中に神々」を認めており、だから「八百万の神々」という表現をする。神道の道とは「道徳」であり、「倫理」であり、「人間が人間として生きていくために必要な心構え」であると言える。
・ 神道がこのように幅が広かったからこそ、日本では仏教と神道が共存する世界が出来あがってきた。「神仏習合」である。代々、私の家は「曹洞宗」の家で亡くなった両親は永平寺にも納骨した。でも自分は神道の世界観も大好きである。神社もお寺さんも大切にしている。

・ 私は毎日朝出勤したらまず「学院神社」に参拝する。神社前に進んで傾頭し簡単な「拝詞」を唱える。「略拝詞」と言って拝詞の中では最も短いものである。「祓えたまえ 清めたまえ 守りたまえ 幸へたまえ」という言葉と口に出して唱える。

・ この前段の部分「祓え給え 清め給え」と言う部分だけ抜き出して言う場合は「略祓詞(りゃくはらえことば)」と言って「祓詞」のエッセンスなのである。これらは「神拝詞」と言って正式な神道の世界で根本儀を表す言葉であると勉強した。

・ 神社の神職の方々は「略なし」の正式の拝詞を奉唱されるが私などは今だ完全には覚えられず又朝の忙しいとき故に「簡略版」で過ごしていただいているのである。しかしそれでも神社前で「祓えたまへ 清めたまへ 守りたまへ 幸へたまへ」と唱えると心が落ち着いて今日も一日頑張ろうと言う気になる。

・ 休みの日に何処かの神社に行ったときもこの言葉を唱える。覚えておけば応用の効く大変役に立つ言葉だから本校の教職員も生徒も覚えておいて欲しいものだ。最も必ず唱えなければならないと言ったものではないのだろうと思う。それぞれのスタイルがあって良い。

・ そういうわけで今日は「クラブハウスの清祓祭(きよめはらえさい)」の日であった。普通の言い方は清祓式というのだろうが神社界では「祭(さい)」と表現するのが一般的である。竣工式といわず竣工祭という。
・ 神社神道の世界ではとにかく「祓(はらい)」と言うことを重要視する。生活の過程で過ちを犯したりするのが人間だというのである。私などは特に多い。生きていく過程で身や心についた罪や穢れを取り除き身心を清らかにしてはじめて神に近づき神の加護を得る事が出来るという考え方である。
・ 人間は何時も健康で幸福な生活を送るためには身心を常に清らかにしておかねばならないのである。そのために「祓」と「禊」が必要だと言うのが神道の根本である。「祓え」には特別な浄化力を持つとされる「水」と「幣」と「火」と「塩」が使われる。

・ 古来より日本人が最も重視したのが水を用いて行う方法でこれを「禊ぎ」と言ってきた。本校の「伊勢修養学舎の禊ぎ」はこれである。神社の手水舎で手を洗い口をすすぐのも禊ぎであり、いまでこそ見なくなった光景であるが子どもの病気平癒を祈って母親が井戸水を被って神にお願いするのも禊ぎである。

・ 本校にはこのようなことを教える「神道科の授業」があり実際に禊ぎを体験させ又始業式や終業式には「神前奉告の儀」があって本当のお祭りの体験をさせている。卒業までに何回も行うから生徒もその内に体で覚えてくれる。

・ 前述したように着任以来次から次と建物を作って来たから「神事」も多く経験した。多聞尚学館、ふくろうスタジアム、そして浪速武道館である。そして今日が「クラブハウスの竣工祭」であった。これでしばらく間が空く。

・ 私は大きく派手にすることは止めて今回は内輪で行うことを決め、斎主は神道科の教諭2名にお願いした。今後このクラブハウスを生徒が使っていくが生徒にクラブ中の事故などないようにお願いしたのである。

・ 従って出席者はPTA副会長、クラブの顧問の先生とクラブ員代表者である。四方祓いと言って「清め祓って」安全を祈願したのである。これで明日の始業式で生徒にハウスのキーを渡して明日から生徒は使用開始となる段取りである。

・ このクラブハウスにはPTAから500万円もご寄付頂いた。有り難いことで大いに助かった。生徒に還元する投資はPTAも評価して頂いている。力強いPTAを持って本校は幸せである。

・ 今年になって生徒が校長を見る視線が変ってきたような気がする。生徒も口に出しては言わないが心の中では喜んでくれているのだ。今日女生徒二人から「校長先生、今度はセブンイレブンを校内に作ってください」と言われた。

・ 私は「その内になー」と応えると「やったー」と喜んでいた。これからの私立学校は様々な形で生徒が楽しいと思える学校、誇りを持てる学校が生き延びていくのだろうと思う。素晴らしい新校舎を建てねばならない。
・ 暫く神事は遠のくがそれで良い。新校舎完成の暁はびっくりするような「竣工祭と創立90周年のお祝い」を一流ホテルで披くのが夢だ。一連の工事が終了し本校は新たな段階に入った。第二ステージである。明日は始業式であり明日がキックオフと成る。